【飲食店】通販の始め方!必要な許可・手順・注意点を解説
こんにちは。テイクアウト容器通販サイト「折箱堂」スタッフの田中です。
「飲食店を営業しながら、通販も始めたいな!」と思っていませんか?
通販を始めれば営業制限や天候に左右されず、全国のお客さんを中心に商品販売ができるので、売上を伸ばすことが可能です。
今回は、飲食店が通販を始めるために必要な許可や手順を解説いたします。
後半では、飲食店が通販を始めるときの注意点も紹介するので、「通販ってどうやって始めればいいの?」と悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
目次
飲食店が通販を始めるために必要な許可
通販を始めるには、飲食営業許可証だけではなくいくつかの許可が必要です。
こちらでは、飲食店が通販を開始するのに必須の許可一覧を紹介いたします。
必要な許可一覧
以下では、例として東京都が定める飲食店の通販に必要な許可をまとめてみました。
調理業 |
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製造業 |
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処理業 |
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販売業 |
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必要な許可や申請方法は地域によっても異なるので、事前に管轄の保健所へ確認してみてください。
許可を取らないとどうなる?
通販に必要な許可を取らずに営業を始めた場合は、食品衛生法の違反とみなされます。
2年以下の懲役か200万円以下の罰金が科されてしまうので、必ず許可の取得を忘れないようにしましょう。
【6ステップ】飲食店が通販を始めるには?
飲食店が通販を始めるには、6つのステップを行いましょう。
- 販売する商品を決める
- 食品表示ラベルを作る
- 通販サイトを作る
- 商品の値段を考える
- 商品の配送方法を検討する
- 通販サイトに集客する
それぞれのステップについて解説します。
販売する商品を決める
最初に、どんな商品を販売するのか決めましょう。
最も手間がかからない方法は、実際に飲食店で販売している商品を通販で取り扱うことです。
通販用に商品が傷まないかを試作しながら、商品を決定してみてください。
新商品を手掛けるのなら、まずは既存の商品を売り出し、消費者の評価などを考慮しながら新たに開発するのがおすすめでしょう。
さらに、飲食店で使用しているソースなどの調味料やマグカップなどのオリジナルグッズを販売すれば、大きく売上を伸ばすことができます。
食品表示ラベルを作る
食品表示ラベルとは、食品表示法に基づいて「どんな食品なのか」を記載するラベルです。
表示方法は食品によって異なりますが、主に以下の内容を記載します。
- 品名
- 名称
- 原材料
- 内容量
- 期限表記
- 保存方法
- 製造者
食品表示ラベルは、消費者が安心して食品を購入するための非常に大切なものです。
記載内容だけではなく「文字の大きさは8ポイント以上」などレイアウトも厳格に定められており、違反すれば商品を回収しなければいけないので、事前にしっかり確認しましょう。
通販サイトを作る
通販サイトを作成するには、主に以下3種類の方法があります。
- ECモールに出店する
- 通販サイト作成サービスを利用する
- 自身で立ち上げる
Amazonを筆頭としたECモールはたくさんの消費者が利用しており出品も手軽にできる一方で、競合が非常に多いからこそ売上を獲得するのが困難です。
BASEなどの通販サイト作成サービスは、無料で始められるものもあり、初期費用を抑えながら簡単に出店できます。
もし、「オリジナリティのある通販サイトを作りたい」と考えているなら、一から作成するのがおすすめです。
ただ、通販サイトの作成にはプログラミングなどの専門知識が必要なので、ハイクオリティーなものを作りたいのであれば専門業者に依頼しましょう。
商品の値段を考える
通販サイトまで作成したら、利益を出せるような商品の売上価格を設定します。
商品の値段を考える際は、主に以下2種類の決め方がおすすめです。
- 原価から決定
- 利益率から決定
原価から決定する場合は「仕入れ価格÷原価率」、利益率から決定する場合は「原価÷(1-利益率)」の計算式を使ってみましょう。
ただ、これらの方法だけで値段を決定してしまうと市場価格とマッチしないことがあります。
必ず競合が販売している商品や市場における商品の需要を調査してから、商品の値段を決定してみてください。
商品の配送方法を検討する
通販を始めるのなら、どの配送業者に依頼するのかも考えなければいけません。
主に飲食店の通販サイトで使用されているのは、以下の5種類です。
- ヤマト運輸
- 佐川急便
- 日本郵政
- 西濃運輸
- 福山通運
「安さ」「速さ」「安全面」のどれを重視するのか考えてから、配送方法を決定してみましょう。
どこにするか迷う方は、事業所の近くにある配送業者に頼めば持ち込みが簡単なのでおすすめです。
また、冷蔵や冷凍の商品を扱う場合は、クール便での配送を手配してくださいね。
通販サイトに集客する
商品の詳細が決定したら、通販サイトに消費者を集めましょう。
飲食店に通販のチラシを張ったり、SNSやメルマガで告知したりなど集客方法は様々です。
もし、オリジナルの通販サイトを作成した場合は、Googleなどの検索結果で上位表示を狙うSEO対策も行うべきでしょう。
単に通販サイトを作成しただけでは消費者を集めることが難しいので、できることから取り組んでみてください。
飲食店が通販を始めるときの注意点
飲食店が通販を始めるときは、以下4つの点に注意するべきです。
- 冷凍食品の配送は許可を取得する
- 特定商取引法を理解する
- 説明書きを作成する
- 実店舗と並行して運営できるか検討する
「こんなはずではなかった…!」と後悔しないように、ぜひチェックしてみてください。
冷凍食品の配送は許可を取得する
冷凍食品を配送する場合は、以下のような許可が必要です。
- 冷凍食品製造業の営業許可:冷凍食品を製造する場合
- 複合型冷凍食品製造業の営業許可:冷凍食品を製造し、麺類製造業などを行う場合
もし、冷凍食品を仕入れて販売するのなら、「冷凍・冷蔵倉庫業の届出」の提出が義務付けられています。
詳しくは、管轄の保健所に相談してみてください。
特定商取引法を理解する
特定商取引法とは、消費者の利益を守るために事業者の違法行為を防止する法律です。
「事業者の氏名や電話番号、住所を記載しなければいけない」「誇大広告は禁止」など、取引上でいくつかの規制が設けられています。
飲食店が運営する通販も特定商取引法の対象内です。
しっかりと把握しなければ業務禁止命令などの罰則が課せられるため、注意しましょう。
説明書きを作成する
消費者に調理してもらう食品を販売するのなら、必ず調理法などの説明書きを添付するべきです。
また、加工されている食品を取り扱う場合も、商品の魅力や製造秘話を記載することで、リピーターを増やすことができます。
実店舗と並行して運営できるか検討する
最後に、今一度実店舗を経営しながら通販を運営できるのかを考えてみてください。
調理や接客を行いながら通販にも力を入れるのは、思っている以上に手間や労力がかかるもの。
ただ、成功したときには大きな成果を見込めるので、少しでも気になっているならぜひ通販を始めてみてください。
【飲食店】通販の始め方、まとめ
この記事では、飲食店が通販を始めるときに必要な許可や手順を解説いたしました。
必要な許可は扱う商品によって異なるので、通販を始める前に管轄の保健所へ相談してみましょう。
必要な許可を取得したら、以下の手順で通販を開始してみてください。
- 販売する商品を決める
- 食品表示ラベルを作る
- 通販サイトを作る
- 商品の値段を考える
- 商品の配送方法を検討する
- 通販サイトに集客する
飲食店が通販を始めれば、営業制限や天候に左右されず全国のお客さんに商品を購入してもらうことができます。
「今よりも売上を伸ばしたい」と考えている飲食店の方は、ぜひ通販を始めてみてください。
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最後までお読みくださり、ありがとうございました。