あやももの折箱
彩桃(あやもも)柄を使った折箱は、桃の節句から花見の時期にかけ、春の季節に数多く出回ります。
「彩」(あや)の字は、女の子の名前で使われる文字ランキング上位にくる言葉です。美しい、綺麗といったイメージが強いですが、銀泥で彩色するという意味があります。
柄をよく見ると、桃の花を銀で縁取ったり、銀で枝模様を表現されたりとアクセントをつけています。
「桃」(もも)の文様の意味は、長寿の他に、邪気を払う意味もあるため、折箱や着物の柄のほかにも、お皿や、コーヒーカップ等の陶器などにもよく使われています。
日本の神話である「古事記」や「日本書紀」にも桃が登場します。イザナギという神が、死者の世界である黄泉の国から脱出する際、追ってくる魔物に桃を投げつけて難を逃れたという話があります。
そのことから桃には「邪気を払う」というイメージが定着してきたと思われます。
とても縁起のよい柄ですので、お祝い事のテイクアウト容器にぴったりです。
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