【夏休み工作】スチレンボードを加工してみよう!
こんにちは。業務用テイクアウト容器通販サイト「折箱堂」スタッフの後藤です。
8月も暑い日が続いていますね。
そんな中、コロナが再び流行りだしたり、手足口病といった感染症も子供だけではなく大人もかかっていると聞きますので、皆さまお体には十分気を付けてお過ごしくださいませ。
さて、学生の皆さんはまだ夏休み中ですね。
夏休みの過ごし方として、「おうち時間」を楽しんでいらっしゃる方も多いかと思いますので、
折箱堂からも「おうち時間」を楽しめるご提案ができればと思い、昨年は折箱堂から販売しております「工作キット」の紹介をしました。
気になった方は、下記リンクからご購入いただけますのでどうぞよろしくお願いいたします。
そして、今回はちょっとした便利アイテムを使って「スチレンボードを加工してみよう!」という記事を書いてみようと思いました。ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。
目次
スチレンボードとは?
まずは、スチレンボードとは何か?というところからご説明いたします。
スチレンボードとは、「発泡ポリスチレン」とも呼ばれ、ポリスチレン樹脂を数倍~数百倍に発泡させてからシート状に加工したものになります。
作り方としては、ポリスチレンと発泡剤を押出機に投入し、金型から出てきた筒状のものを半分に切り、上シートと下シートを別々の巻取り機で巻取り、ロール状にして製品を作っております。
発泡ポリスチレンにも様々な形状がございます。
こちら、一般的に「発泡スチロール」と呼ばれているものですね。
「スチロール」とは、「ポリスチレン」の別名です。
家具や家電製品の緩衝材として使われていたりしています。
こちらは、食品用のトレーです。スーパーの魚やお惣菜などの食品売り場でよく見かけますね。
そして、こちらが主に折箱を作るときに使われる発泡ポリスチレン(スチレンボード)です。
厚みは、3.5mmまたは5mmが主流となっており、スチレンボードに柄のフィルムを貼ったり、直に印刷をかけたりすることで、様々なバリエーションの色柄がございます。
過去のブログにて、「折箱の柄について」の記事がありますので参照してみてくださいね。
合わせ読みたい→記事「折箱の柄について」
スチレンボード加工用アイテムのご紹介
ここでは、スチレンボードを加工するための道具をいくつかご紹介したく思います。
スチレンボードは柔らかく加工しやすい素材です。
ハサミやカッターナイフでも簡単に切ることができますが、加工性に若干難点もございますので、そのあたりも解説しながらスチレンボード加工に適した道具のご紹介をしていきます。
まずは、比較的どのご家庭でも持っているような道具のご紹介です。
ハサミ
ハサミでスチレンボードを切ると、断面が割れたりボソボソになったりしてしまいます。
そのようなことから、スチレンボードの加工においてはハサミはおすすめいたしません。
カッターナイフ
カッターナイフでは、切断面もキレイに切ることができます。ゆっくり慎重に作業を行えば、カッターナイフだけでも十分な加工ができるかと思います。
ただし、切る際に少し力を入れなければ刃が通っていかないので、定規を当ててまっすぐに切ろうとしても少しずれてしまうことがあり、曲線加工においても難易度は高めです。
カッターナイフでの加工においては、刃の切れ味が悪くなってくると上手く切れなくなるため、替え刃も用意しておくとなお良いですね。
木工用ボンド
木工用ボンドは、スチレンボードどうしの接着においては相性があまり良くないです。
最終的にはしっかりとくっつけることができるのですが、貼り合わせてから10時間程度は置いておく必要があるので、あまりおすすめはいたしません。
次は、家にはないかもしれませんが、100円ショップやホームセンターなどで安価に購入できる道具のご紹介です。
スチロールカッター(100円ショップ品)
スチロールカッターは、電熱線によってスチレンボードを切ることができます。
スチレンボードの耐熱温度が約90℃なのですが、こちらのスチロールカッターでも切ること自体は問題なくできますし切断面もキレイです。
ただし、加工はかなり難しいです。余計な場所を切りすぎないように台紙を当てて切るか、スチレンボードを固定しながら切っていくと加工がしやすいです。
プラスチック用ボンド(100円ショップ品)
プラスチック用ボンドは、100円ショップなどでもご購入いただけます。
接着面の両側に適量を塗り、1分から2分置いた後に貼り合わせるとしっかりとくっつけることができます。
スチレンボードどうしの接着においてはおすすめの商品です。
L型の定規
こちらは、L型の定規です。スチレンボードを直角に切りたい場合において大変重宝します。
ホームセンターなどで比較的安価で購入できます。
次は、少し専門的な道具をご紹介いたしますが、決して高価ではないのでちょっと本気でスチレンボード加工を行ってみたい方などにおすすめの商品です。
通販サイトのモノタロウさんでご購入いただけます。
ホットナイフ
HOT-30R ホットナイフ goot(太洋電機産業) 30W HOT-30R – 【通販モノタロウ】 (monotaro.com)
こちらの商品ですが、はんだこての先がナイフのような形状になっております。こちらのホットナイフの価格は、税込みで1,419円です。(2024年8月現在)
ナイフ部分の温度は約250℃まで上がるそうで、スチレンボード加工においてはなかなか使い心地が良いです。
無理な力をかけることなく滑らかに切ることができます。
曲線加工においても、ゆっくり動かしてもスチレンボードが溶けすぎることなく、切断面のみをキレイに溶かしながら切り進めることができます。
さらに、先端を変えれば通常のはんだこてとして使用もできますが、スチレンボードに穴をあけたい場合は、はんだこて状の先端を使用するといいかと思います。
スチロールカッター
HC-23TF スチロールカッター 1台 SURE(石崎電機製作所) 【通販モノタロウ】 (monotaro.com)
こちらは、置いて使うタイプのスチロールカッターです。
価格は、税込みで6,919円です。(2024年8月現在)
スチロールカッターは固定式で、スチレンボードを動かしながら加工していけるので、複雑な形でもズレにくく簡単に加工できます。
熱線で溶かして切断するのですが、切断面は溶けすぎることなくキレイに仕上がります。
こちらのモノタロウさん、幅広い商品を取り扱っておりますが、特に工具や機械の部品などに強く、ホームセンターでは売っていないような商品も多数取り揃えております。
ぜひ、道具選びの参考にしていただければと思います。
スチレンボード加工例
ここでは、スチレンボードでこんなのが作れちゃいます!といったものを数点ご紹介いたします。
実は建築模型にもスチレンボードが使われたりしていますね。そして、以下の作品は折箱堂のスタッフが製作を行いました。
初級編
中に電球を入れて使用すると、リビングルームや寝室に似合う照明となります。
分解したものがこちらで、これらのパーツを組み合わせることで作られております。
パーツに切り込みを入れて組み合わせる手法は、折箱の仕切においても使われており、
これらの作品は折箱やさんならではの発想といえるのではないでしょうか。ぜひスチレンボードを加工する際の参考にしてみてくださいね。
上級編
こちらは、電球をイメージした形状のものをスチレンボードで加工して、さらに中に電球を入れて使用できるようにした遊び心満載の作品です。
複雑に加工されたたくさんのパーツを組み合わせて作られております。
スチレンボードの加工は、発想力によって無限の可能性を秘めているのではないかと感じました。
これらを参考に、よろしければ皆さんもスチレンボードで何かを作ってみてはいかがでしょうか。
スチレンボードの販売について
ここでは、折箱堂から販売しているスチレンボードのご紹介をいたします。
スチレンボード オレンジ(山吹色) 3.5mm厚 3枚セット
折箱堂では現在、オレンジ、ライトグリーン、レンガ柄の3種類のスチレンボードを取り扱っております。
他ではなかなか購入することができない希少な色柄となっておりますので、ぜひこの機会にお買い求めいただければと思います。
基本的な色柄につきましては、100円ショップやホームセンターなどでも販売しておりますので、是非チェックしてみてくださいね。
まとめ
今回は、スチレンボードを加工してみよう!という内容でお話を進めてきましたが、いかがだったでしょうか。
折箱業界において、スチレンボードは当たり前のように使用されておりますが、日常生活においてスチレンボードは意外と目につかないかもしれません。
ですが、周囲をよく観察してみると、お店のPOPなどがスチレンボードを加工して作られたりしているのです。
これはちょっとした発見なのですが、スチレンボードはプロジェクターのスクリーンとしても使用することができます。
当店でも、上画像のように、自作のスクリーンを使用してプレゼンテーションを行っていますよ。
折箱は、いつもとは違う特別感を演出するのに最適なアイテムになってくれることを信じて、折箱堂スタッフとしても、これからも様々な視点からのご紹介ができればと思っております。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです!
折箱は、お弁当をより魅力的に彩る容器です。ぜひ、あなたのお店に最適なテイクアウト容器やお弁当容器を見つけてください。