「練り切り」の由来とおすすめのテイクアウト容器のご紹介
こんにちは、業務用のテイクアウト容器通販サイト「折箱堂」スタッフの佐藤です。
和菓子屋さんに行くと、「これホントに食べ物かしら?」と思うぐらい気品のある和菓子が販売されていますね。
お値段も高めですが、見た目も麗しく高級感が漂う和菓子、これは「練り切り(ねりきり)」と言う上生菓子です。
私の実父母は年齢と共に、洋菓子より黒あん系の和菓子、羊羹、饅頭等を好んで食べています。「練り切り」はと言いますと、なかなか購入してまで頂くとはいきませんね。
白あん系の「練り切り」。「食べられる芸術品」のイメージこそありますが、実はわたしもこの記事を書くまであまり知りませんでした。
「練り切り」は、和菓子屋さんでは見受けられるのに、実は色々わかっていない方も多いかもしれません。和菓子の由来には調べるほど奥深いものが多いのです。
今回は、そんな「練り切り(ねりきり)」について、歴史や由来等について調べてまとめてみました。また、お持ち帰り容器におすすめの折箱についてもご紹介しますので、ぜひ最後までお読み頂ければ幸いです。
目次
「練り切り」の由来
「練り切り」とは?
「練り切り」とは、「白あん」に求肥(ぎゅうひ)やつくね芋、やま芋、小麦粉などの材料を加え、調整して何度も練りあげ、美しい細工を施したお菓子です。
名前の由来は、「生地をつくる際、つなぎを加えて「切る」ように「練る」」ことから付けられましたとあります。
白あんとは、「白いんげん豆」や「白小豆(しろあずき)」を茹でたものを潰し、砂糖または蜜で甘い味をつけたものです。
「いんげん豆」は、南米アンデスが原産です。
日本には、1654年に明国から帰化した禅宗の僧侶・隠元隆琦(いんげん りゅうき)が初めて日本に持ち込んだので「隠元豆」の名前が付いたと言われています。
「白小豆」は備中、丹波、北海道が産地。栽培が難しいので希少で高価な食材です。老舗和菓子店にはこちらが使われております。
なお、「白あん」は独特な美しい白色が出るのが特色です。食用色素で着色することで美しい色彩が表現できます。
ちなみに、饅頭は、小豆(あずき)でできた「黒あん」を、小麦粉などを練って作った皮で包んだ形が基本。
蒸し羊羹は小豆を小麦粉または葛粉(くずこ)と混ぜて作られたものです。「練り切り」とは親戚のような感じですね。
小豆の種皮にはアントシアニンが含まれています。このアントシアニンは鉄なべなどで煮ると黒ずむ性質を持っております。独特な黒色が食欲をそそりますね。
「練り切り」の歴史は茶の湯文化から
この段落では、「練り切り」の歴史について見ていきましょう。
「練り切り」は、いつ頃、どのようにして生まれたのでしょうか?実は、「練り切り」の誕生は、茶の湯文化と深い関わりがあるのです。
室町時代から、武家社会を中心に「茶の湯」文化が広まりました。
室町時代後期、戦国時代には、茶会やおもてなしに羊羹が使われていた事が記録に残っております。
(参照:「羊羹(ようかん)」の由来とおすすめのテイクアウト容器のご紹介)
江戸時代、世の中が安定しますと、砂糖等甘味も出回るようになり、茶道の茶菓子が急速に進化いたしました。
江戸後期には、第八代将軍・德川吉宗の享保の改革の成果により、サトウキビの国産化等で砂糖が安定供給され、庶民にも甘い菓子を楽しめるようになりました。
大福や練り羊羹もこの頃に登場しました。
(参照:「大福(だいふく)」の由来とおすすめのテイクアウト容器のご紹介)
同時期頃、茶道の中心地、京都より発祥したのが、「練り切り」です。
茶道の歴史の中で五感(視、触、味、嗅、聴)は大切にされております。
「季節をお菓子に付けられた美しい「銘」に耳を傾け、色彩豊かに表現された四季や風物詩を目で堪能し、そして最後に味を楽しむ」。
まさに五感に訴える京都の上生菓子は大名、公家、裕福な商人等にて、茶会や贈答用に広く使われるようになりました。
その評判は江戸に伝わり、さらに京下りの和菓子屋の増加と共に、全国に広がったのです。
「練り切り」の四季の艶やかな表現
江戸時代後期に生まれた「練り切り」ですが、現代でも多くの人に親しまれています。
練り切りは、季節により決まったモチーフがあり、四季に合わせて形や色合いを工夫して作られております。季節ごとに見てみましょう。
春の練り切り
写真は「梅、ウグイス」「桜」の練り切りです。他に、ツツジ、若草、菜の花、藤などもあります。
夏の練り切り
写真は「青梅」、「金魚」です。他に、あじさい、あやめ、百合、ホタルなどの練り切りもあるようです。
秋の練り切り
写真は「紅葉(もみじ)、菊」、「桔梗」。他に栗、柿、菊、ぎんなん、桃など。
冬の練り切り
写真は「雪うさぎ」、「水仙」の練り切りです。他に千鳥、雪、霜、鶴、など冬らしい練り切りもあります。
「練り切り」にお薦めの折箱
おめでたいお祝い事などの贈答品として使われる「練り切り」。
折箱を使って頂ければより高級感を演出できると思います。最初にご紹介するお勧めの商品は、こちらの折箱です。
【折箱】角6.5-9 赤-東雲 蓋付(80個入)
【折箱】角6.5-9 赤-鼓 蓋付(80個入)
練り切りが9個入る折箱です。
中容器の赤色は、食材の色を鮮やかに見え、食材をより引き立てます。
透明蓋も高蓋のため立体的に引き立てます。柄模様ですが、東雲(しののめ)柄は、東の空が明るくなる頃や夜明けの一瞬の美しい光景を表しています。
「東雲」は、日本古来の言葉であり、新たなスタートを迎える気持ちや希望が込められています。
鼓(つづみ)柄は、祭や宴会などで楽しげな雰囲気から「美しい音色が鳴る」という意味と「見事な実がなる」という意味にかけて、「豊作」の願いが込められています。
お祝い事にもピッタリな模様です。
次にご紹介するこちらの折箱は、紙底で共のせ蓋の形状になります。
本体の大きさは、【折箱】角6.5-9 赤-東雲 蓋付(80個入)よりやや小さめですが、柄模様はオーソドックスな杉柄ですので、いろいろな食材にもフィットします。
売り切り商品の為、箱1個の単価が50%オフになっており、20個入りでの販売。
ちょっとしたイベント用、行事用にも対応できるかと思います。いつもとは違う特別感を演出するのに最適なアイテムになるかもしれませんね。
他にも、商品カテゴリーにて「和菓子の折箱」を設けております。こちらも参照していただければ幸いです。
「練り切り」の由来とおすすめのテイクアウト容器のご紹介、まとめ
ここまで「練り切り」の由来、歴史や特徴、おすすめのテイクアウト容器の折箱についてまとめてみました。
江戸後期、砂糖の国産化が進んで庶民にも甘味を味わえるようになりました。その時期に京都にて茶の湯文化と結びついて登場したのが「練り切り」です。
茶道では「五感」が大事であり、味だけではなく見た目の美しさも追究、四季などの物語性を持たる事で、全国に広がりました。
現在では形や季節にとらわれない自由な「練り切りアート」として、洋風なイメージで「ハロウィン」のお化けや「クリスマス」のグッツ、その他オリジナル動物キャラなどさまざまな練り切りが見受けられます。
伝統的なものもいいですが、自分で作って楽しむのもありですね。
また、別注品として誕生日や記念品としてオリジナルの「練り切り」を手がける和菓子屋さんもあり、頂く側としても非常にうれしいですよね。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです!
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