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Take-outのイラスト
こんにちは、業務用テイクアウト容器通販サイト「折箱堂」スタッフの田中です。

「ドギーバッグ」という言葉をご存じでしょうか?アメリカやヨーロッパなどでは、レストランなどでの食べ残しを持ち帰る容器として一般的に使われています。日本でも昔は、外食の食べ残しを折箱に詰めてもらって持ち帰ることがありました。しかし、近年は食中毒などのリスクを嫌って、店側も提供してくれなくなりました。そして、私たち消費者の意識も変わってきたようです。

しかし、フードロスという問題がクローズアップされ、SDGsの目標の一つにもなりました。そして、消費者庁なども自己責任の範囲内といいながらフードロスの視点から食べ残しの持ち帰りを啓発しています。

この記事では、まず、ドギーバッグとは何かについて説明します。その後、日本のフードロスの現状、世界のフードロス削減の取り組みについて触れました。また、日本に昔からある折箱をドギーバッグとして使うことについても提案しています。

ドギーバッグとは

店員と女性客

ドギーバッグとはレストランやパーティーなどの食事を食べきれなかった時に持ち帰るための容器のことです。アメリカやヨーロッパなどでは日常的に使われています。ドギーバッグは英語で、「doggy bag」または「doggie bag」と書かれます。もともとは、食べきれなかった食事を飼い犬のために持ち帰るという意味がありました。

アメリカやヨーロッパなどはレストランのスタッフに食べ残しを持ち帰りたいと言えば、ドギーバッグに詰め直してくれます。日本においても環境省や地方自治体がドギーバッグのアイディアコンテストをするなど、近年ドギーバッグが注目されています。

日本のフードロスの現状と削減目標

食品ロス

日本のフードロスの現状

まだ、食べられるのに捨てられてしまう食品のことをフードロス(食品ロス)といいます。まだ食べられる食品を捨てることはもったいないだけでなく、地球環境にも悪い影響を与えるのです。

2019年農林水産省・環境省の調べによれば、日本の1年間のフードロスは約570万トンになります。これは東京ドーム約5杯分の体積に相当します。これを国民1人あたりに換算すると、毎日、1人がお茶碗1杯分(約124g)の食料を捨てていることになるそうです。

日本人が毎日、お茶碗1杯分の食品を捨てている一方、世界では9人に1人が栄養不足です。また、日本の食料自給率はわずか38%で、残りの62%は輸入に頼っています。食料を多く輸入しているのに、多くを廃棄している。倫理的にも問題がありそうですね。

日本のフードロス削減目標

フードロスの問題はSDGsの目標(ターゲット)にも盛り込まれました。この目標を達成するために事業者はもちろん、個人も協力することが必要です。

日本は2030年度までに、フードロスを2000年度比で半減させる目標を設定しています。このフードロスを削減するためには、私たち個人の協力も必要不可欠です。このため、国も「食品ロス削減推進法」を制定し、食品ロスに向けた啓発活動をしています。

このような背景があり、食べ残しを持ち帰るドギーバッグが注目されています。

世界各国のフードロス削減の取り組み

SDGs

世界のフードロス事情

前述のとおり、フードロスはSDGsの目標「つくる責任つかう責任」の中で定められています。SDGsは国連加盟国193カ国が2030年までに達成すべき目標として、2015年の国連サミットで採決されました。

それでは世界ではどれくらいのフードロスが発生しているのでしょうか。世界では年間約13億トンのフードロスが発生しています。年間の食料生産量は約40億トンのため、約32.5%は消費されず、廃棄されている計算になるのです。

フードロスの国際問題

フードロスの問題を俯瞰すると、「食べ物の不平等」と「環境に対する悪影響」に分けて考えられます。

食の不平等

食の不平等の視点からは、世界の貧富の格差が問題になります。2019年のデータによれば、世界で飢餓に苦しんでいる人は、世界人口の約8.9%になります。そのような国々への食糧援助は年間約400万トンです。食糧援助に対し、世界のフードロスは約13億トンです

食料が必要な所には行き渡らず、食料が足りている所では食料が廃棄されている。この不平等が問題といわれます。

環境への悪影響

食料の生産には水など多くの資源が使われます。食料を廃棄することは、食料を作るために使った資源を無駄にすることです。そして、大量に廃棄された食料を処分するためにも、大量の資源が使われます。食料を廃棄するために排出される二酸化炭素の量は、世界の排出量の約8%を占めるといわれています。

世界各国のフードロス対策

世界各国では、それぞれの国の事情に応じさまざまなフードロス対策が行われています。ここではその一部を紹介します。

イギリス

イギリスでは、ユーザー同士で食品をおすそ分けするアプリが開発されました。このアプリの利用者は個人だけでなく、地元の企業や食品店なども利用しています。これにより、在庫過多な食品や売れ残りの食品は、廃棄をせずに必要な人に届けられる仕組みができました。

フランス

フランスではスーパーマーケットの食品を法律で廃棄することが禁止されました。売れ残りの食品は、寄付や飼料などにするように義務化されました。

日本でも普及が進むドギーバッグ

お皿の上に野菜

日本においても消費者庁が食品ロスについてホームページで紹介しています(消費者庁「食品ロスについて知る・学ぶ」)。このホームページの中で、さまざまな取り組みが紹介されています。その中の「外食時の食べ残しについて」という項目で、ドギーバッグのことにも触れています。

また消費者庁は、「飲食店等における「食べ残し」対策に取り組むに当たっての留意事項について」を制定しました。

この文書の概要は、食べ残しを持ち帰る際は食中毒のリスクに配慮し、自己責任の範囲内で行うことを呼びかけています。大きく分けると、「食べきりの推進」と「持ち帰りの自己責任」の二つです。

「食べきりの促進」では消費者と飲食店それぞれに食品ロスが発生しないように呼びかけています。

消費者には、自分の食べきれる量を注文するようにしたり、食べ放題の店で食べ残すほどの量をお皿に盛ったりすることなどを避けること。この他、幹事(企画側)であれば、参加者の嗜好や年齢、男女比を考えて食べきれる量のメニューを選ぶように勧めています。

飲食店側には、食べきってもらえるように、小盛りや小分けのメニューの追加や料理を出すタイミングなどについて工夫するように求めています。

「持ち帰りの自己責任」については、持ち帰りをする料理は提供後すぐの料理に比べて、食中毒のリスクが高まること。そして、食中毒のリスクを十分理解した上で、自己責任で行うように、消費者と飲食店に呼びかけています。

消費者に対する主な注意点は以下の通りです。

  • 刺身などの生ものや半生など加熱が不十分なものは避け、帰宅後に加熱が可能なものにする
  • 自ら料理の箱詰めをする場合は、手を洗って、清潔な容器に、清潔な箸などを使って入れる
  • 料理は温かい場所に置かない
  • 時間が経過すると食中毒のリスクが高まるので寄り道をしない。また、帰宅までに時間を要する場合は持ち帰りしない
  • 持ち帰った料理はできるだけ早く食べる
  • 持ち帰った料理を加熱する時は、中心部まで十分加熱してから食べる
  • 少しでも怪しいと思ったら、食べない

同様に飲食店側にも注意のポイントを示しています。主なものは以下の通りです。

  • 持ち帰りの希望者に、食中毒のリスクや衛生上の注意事項を説明する
  • 生ものや半生など加熱が不十分な料理は、消費者から要望があっても応じない
  • 清潔な容器に清潔な箸などを使って料理を入れる
  • 外気温が高い時は、保冷剤を提供する

このように行政も自己責任としながらもフードロスを考えて、食べ残しの持ち帰りを啓発。また、消費者庁の同ホームページでは「ドギーバッグ普及委員会」も紹介しています。

ドギーバッグ普及委員会のホームページでは、行政が啓発したことを実践できるようにより具体化しています。

日本では昔から食べ残しを折箱に詰めてもらうことがありました。折箱は、日本の高温多湿な気候に対して、中身の食材が腐食しにくい、抗菌作用のある木材が使われています。その意味で折箱はドギーバッグに適した容器です。

折箱でフードロスを減らす!ドギーバッグとしての活用法、まとめ

わかった女性

ドギーバッグという言葉をこの記事で初めて知った方も多いのではないでしょうか。この記事では、まず、ドギーバッグについて説明しました。その後、日本のフードロスの現状、世界のフードロスの取り組みについて紹介してきました。最後は、消費者庁を中心とした日本のフードロス対策とドギーバッグについて説明しました。

フードロスは世界規模の問題であり、SDGsの目標「つくる責任つかう責任」にもなっています。SDGsは「誰一人取り残さない」という目標なので、食の不平等も将来に向けて解決していきたいですね。

そんな中、私たち消費者は外食をした時に、食べきれる量だけ注文することが大事です。それでも食べ残しがあった時は、自己責任の範囲でドギーバッグに入れて持ち帰るというのが、これからのスタイルになりそうです。

また、折箱は日本にだけ存在する固有の食品容器で昔から使われてきました。折箱に使われている木材は抗菌作用があり、ドギーバッグとしての使用に非常に適しています。また、プラスチック製の折箱は持ち運びに便利で、ドギーバッグとしてもおすすめです

SDGsへの取り組みの一環として、今後、ますます日本の折箱という文化が再注目されていくことでしょう。ぜひ、フードロス解消に折箱を活用していただければと思います。最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

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