折箱の通販なら折箱堂|業務用テイクアウト容器専門店

こんにちは、業務用テイクアウト容器通販サイト「折箱堂」スタッフの佐藤です。

皆さんは、普段お弁当箱やテイクアウト容器、折箱の柄って気にしたことはありますか?

実は、約40年位前まで折箱といえば、杉柄しかありませんでした。しかし、現在は多種多様な柄が作られております。加工したものとはと気付かないような柄もたくさん!企業独自で製作したいわゆる別注柄も多数存在しております。

現在折箱堂で取り扱っている製品の木目柄は、全部で7種類あります。

杉・・・17アイテム
たもん杉・・・9アイテム
新大杉・・・3アイテム
柾目赤・・・2アイテム
桐・・・11アイテム
くろべ・・・1アイテム
くろべ赤・・・1アイテム

これで全商品の半分近くになります。まさに木目柄は定番の柄と言えますね。

このブログでは、折箱堂でラインアップされている木目柄についてご紹介いたします。実は木目柄にも結構いろいろこだわりがあります!調べてみると私自身も結構気づいていないことがありました。

なかなか奥深い折箱の木目柄の名前の由来や特徴について知っていただけたら嬉しいです!ぜひ最後までお読みください。

あわせて読みたい
→「折箱の柄について」(折箱の柄全体についてまとめた記事となります。)

木目には、「板目(いため)」と「柾目(まさめ)」がある

まずは、意外と知られていない、気づかない、木目の種類「板目(いため)」「柾目(まさめ)」について触れていきます。

みなさん、木目の年輪はご存知と思います。この年輪に対して、どのように木を切るかで木目の模様が変わります。

「板目(いため)」は曲線混じりの木目模様

曲線の板目は、丸太の端から切り出していくので。年輪の模様が曲線になります。
後に説明する「くろべ」、「くろべ赤」柄は板目模様です。

私たちが普段よく目にする木材は、年輪の模様が曲線状の「板目」だと思います。家の中の廊下や扉等を見渡すとわかりますね。実際、木材での「板目」の方が丸太を加工するうえでの取り分の関係でコスト安です。かつ、木目が自然に感じられますね。

「柾目(まさめ)」は直線に近い真っ直ぐな木目

直線状の柾目は、丸太の芯の部分から切り出すので真っ直ぐな直線になります。折箱の柄である杉柄のメインは、実は「柾目(まさめ)」模様です。

折箱は、板状になったPSP(発泡ポリスチレン)のボードに、上記のような杉柄模様を版にしたものを印刷したり、フィルムを貼付けたりした「原反(げんたん)」を側材として使用しております。原反の大きさは厚さ3.5mm、幅640mm、1000mm以上の長さが主流です。

原反柄としての杉柄は、自然が作り出した直線美の美しい「柾目」柄が多いです。木材と違い、取り分は関係なく、折箱は手で持ち運びできる大きさのものが主流ですし、正方形、長方形の高さの関係上、直線の方が見栄えしますね。

また、折箱は原反をカットする関係上1つ1つがオンリーワンに近い柄になります。デパ地下や催事場などで折箱を使ったお弁当を見受けられたら、ぜひ柄をチェックしてみてください。

木目柄:杉(すぎ)

「杉」は遥か縄文時代から使われていた木材です。建物や家具、舟などの大きなものから、樽や桶などの日用雑貨まで、現在も日本人の暮らしに溶け込んでおります。

大和時代に仏教が伝わり、貴重な紙の代わりに杉やヒノキなどの木を薄い板に加工してお経を書いていました。お経を書く木=「経木」です。

江戸時代には「木」そのものの吸水力・保湿力・防湿力・抗菌作用を活かし包装材として普及しました。この経木を厚くし、折り曲げ箱状にしたのが「折箱」の始まりです。

現在、折箱の原反でもっとも製品に使われているのが「杉」柄です。

高度成長期、折箱が木材からPSP(プラスチック製)に移行してきますが、柄としての始まりは「杉柄」! 古くからの「日本固有の木の文化」が受け継がれています。折箱の歴史をたどっていくと納得ですね。

杉柄の使用例:「使い切り容器 8角 5.1寸 杉柄 透明蓋付 15セット

杉柄の折箱は、こちらからどうぞ

新大杉(しんおおすぎ)

杉や桐より後に作られた柄だと思われます。なので「新」が付いているのかも。杉よりも木目の幅が狭く、より直線に近いですね。

新大杉柄の使用例:「使い切り容器 6寸 新大杉柄 透明蓋付 20セット

こちらの折箱は、外寸 175mm×120mm×高さ35mmと高さがやや低めですが、柄がくっきりしていますね。大きさに関係なく使いやすい原反柄です。

新大杉柄の折箱は、こちらからどうぞ

たもん杉(多聞杉)

折箱堂で中容器と組み合わせで多く使われている「たもん杉」。しかしながら検索しても、折箱の製品名ばかりで、木そのものの手掛かりはまったくありません。

そこで、関連メーカーさんにいろいろヒヤリングした結果、一つの仮説が出て来ました。「たもん杉」の元は「神代杉」(かみしろすぎ)!

神代杉とは、文字のごとく神代(かみよ)の昔から、火山活動や、水没等で地中に埋もれ続けていた「埋れ木」です。山麓の底から掘り出されたり、道路開発等で、地中から発見されたりと手に入れるには難しい希少価値の高い木です。現在高級工芸品などに使われております。

20数年前、この「神代杉」の1枚板を製紙メーカーさんが版を起こし、折箱の底板と原反に使われる事になりました。この製紙メーカーさんは元々「経木」をつくっておりました。

もともと「経木」は経典(お経)を写す目的でも使われたものであり、仏教用語より「正しい教えを多く聞き、心にとどめること」=「多聞」から原反名が「たもん杉」になったとの説です。

たもん杉柄の使用例:「角4 黒-たもん杉 透明蓋付

多聞杉(たもんすぎ)柄の折箱は、こちらからどうぞ

柾目赤(まさめあか)

柾目赤!名前の通り、原反に杉柄の柾目柄のフィルムを貼り、裏地に赤のフィルムを貼ったものです。裏地が赤のパターンは、杉柄以外の花柄模様、幾何学模様では多いですが、杉柄では「柾目赤」のみです。特にどんぶり用の容器柄として使われております。

柾目赤柄の使用例:「折箱 丸4.3寸 柾目赤柄 透明蓋付 15セット 使い切り容器

柾目赤(まさめあか)柄の折箱は、こちらからどうぞ

木目柄:桐(きり)

桐は、木の中でも成長がはやく、20~30年でかなりの大木になります。昔、娘が生まれたら桐の木を植え、娘が嫁ぐとき、娘とともに育ったキリの木をタンスにして持たせる習慣がありました。そう、江戸時代に多く作られた桐箪笥ですね。

杉柄より桐柄は木目の幅が大きいので、折箱の中でも比較的大きなものに使われております。ちなみに桐の花言葉は「高尚」。お祝い膳に桐柄がピッタリですね。

桐柄の使用例:「折箱 御膳折(中) 桐柄 5仕切 かぶせ蓋付 10セット お手軽容器

桐柄の折箱は、こちらからどうぞ

木目柄:檜(ひのき)

くろべ(黒部)

パット見、真っ黒に見えますが、よくみるときちんと濃い板目模様があります。実際には、こんな真っ黒な杉柄は存在しませんが、黒色が高級感を醸し出し、折箱の柄として多方面で使われております。

メーカーの原反名としては漢字で「黒部」と表記されていますが、語源は「黒檜」だと思われます。「黒檜」は樹皮や心材がヒノキよりも暗いので「黒い檜」。同じ「くろべ」と読みますが、特に富山県の黒部渓谷に自生しており、原反名としては黒部の方が通り名になったと考えられます。

くろべ柄の使用例:「YB410 クロベ 透明蓋付 120入り

黒部(くろべ)柄の折箱は、こちらからどうぞ

くろべ赤(黒部赤)

同じく「黒檜」が語源と言われている「くろべ」の原反の中芯を赤にすることで、深みのある赤に板目模様が浮かび、漆塗りの様な渋い高級感を演出しています。

くろべ赤の使用例:「2.5A黒-くろべ赤 蓋付

黒部赤(くろべあか)柄の折箱は、こちらからどうぞ

折箱堂にラインアップされている折箱の柄のご紹介(木目柄編)、まとめ

この記事では、折箱堂で使われている木目柄7種類を、弊社製品を交えて説明させて頂きました。おさらいしますと、

杉…………スタンダードな木目
新大杉……杉柄より木目が幅狭
たもん杉…杉柄の中でもいにしえの古代柄
柾目赤……杉の柾目柄で、裏地が赤
桐…………杉より木目が幅広
くろべ……黒い板目模様
くろべ赤…赤い板目模様

折箱弁当といえば、食べる側からするとやはり「中身重視」でしょうけど、食材の作り手としては、少しでも食材を見栄えよく送り出したいですよね。七五三や成人式に子供達を送り出す感じでしょう。

食材以外にも、それを入れる容器の柄模様の見栄えが、食に彩りを与えて美味しく頂けると思うのです。

テイクアウト容器として折箱を選ぶ際、このブログが少しでも参考になればうれしいです。最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです!

折箱は、お弁当をより魅力的に彩る容器です。ぜひ、あなたのお店に最適なテイクアウト容器やお弁当容器を見つけてください。

折箱堂では、良い折箱を手ごろな価格・小ロットにてインターネット販売しております。お気軽にご利用ください。折箱堂の商品一覧はこちら。

商品一覧をみる