折箱の通販なら折箱堂|業務用テイクアウト容器専門店

こんにちは、業務用テイクアウト容器通販サイト「折箱堂」スタッフの後藤です。

10月に入り秋も一段と深まってきましたね。

実は折箱業界、この時期から年末にかけての期間が一番の繁忙期となっています。

理由としては、紅葉といった行楽シーズンで使用する折箱や、年末年始に向けておせち料理の容器を作っているということがあります。

今回も、前回の記事『折箱ってどのようにして作られているの?(材料加工編)』に引き続き、折箱がどのようにして作られているのかを解説していきたく思います。

前回は、材料加工編ということで、折箱を構成している様々な部材についての解説をしました。

そして今回は、様々な部材を組み合わせて折箱を組み立てていく「組立編」ということで解説をしていこうと思います。

ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。

折箱の特徴と組立方法について

折箱の組立方法は、大きく分けて3つあります。

1つ目は、「貼り底(はりぞこ)」、2つ目は、「入れ底(いれぞこ)」、3つ目は「融着(ゆうちゃく)」という3タイプです。

それぞれの折箱の構造や特徴については、過去の記事にてまとめてありますので、ご参照いただければと思います。

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ここからは、「貼り底(はりぞこ)」、「入れ底(いれぞこ)」、「融着(ゆうちゃく)」それぞれについて、組立方法を細かく見ていきましょう。

貼り底の組立方法について

「貼り底」とは、側材に底板を直接貼り付けて折箱を作る方法です。

組み立ては、ほぼ手作業で、下図のような製造ラインにて作業を行います。

上図の工程①~③について、詳しく解説していきます!

貼り底の組立 工程①

まずは、角融着器にて、側材の角を熱融着した後にコンベアへ流します。

貼り底の組立 工程②

次に、コンベアにて流れた側材を糊塗布ローラーに通して、側材の断面に糊を塗布します。

下画像は、糊塗布ローラーに通し、糊が付いて出てきた折箱の様子です。少し分かりづらいですが、上に糊がついて出てきました。

貼り底の組立 工程③

次に、コンベアを流れている糊塗布された側材を取り、接着セット台の上で底板と貼り合わせて形を整えます。

ここで、折箱の側材と底板がくっつきます

貼り合わせた折箱の両端に、「当て板」を付けます。

当て板の役割としては、折箱を指定の数に貼り合わせた後に紐で縛る(結束する)のですが、その際に折箱に傷がつかないようにするためのものとなります。

PSP素材の折箱は柔らかいので、結束の際に紐跡が側材についてしまうことを、当て板を用いて防いでいます。

貼り底の組立 工程④

側材と底板を指定の数に貼り合わせたものを紐で縛ります。

この工程を「結束」と呼んでいます。結束には、「結束機」という機械を用いて作業を行います。

結束によって、貼り合わせた側材と底板をしっかりと押さえつけて固定する力がかけられます。

結束された折箱は、糊が完全に乾いて側材と底板が完全に接着されるよう、翌日までそのまま置いておきます。

下図は、結束された折箱を重ねて、乾かしている様子です。

貼り底の組立 工程⑤

翌日になれば糊は完全に乾いているので、お客様のもとへ出荷できるようにポリ袋に入れてから箱詰めを行います。

下画像の左側が、ポリ袋に入れた様子で、右側が箱詰めされた様子です。

ポリ袋で包む他に、クラフト紙で包む包装形態もございます。

下画像のような包装は「キャラメル包み」と呼ばれております。

ダンボールに入れるか、クラフト紙で包装されて商品が完成し、お客様のもとへ届けられます。

入れ底の組立方法について

「入れ底」とは、側材の溝に底板をはめ込んで折箱を作る方法です。

底の高さが上がって高級感を演出できるのが特徴です。組み立ては、ほぼ手作業にて行います。

それでは、「入れ底」の組み立て方をご紹介します!

入れ底の組立 工程①

専用の糊入れ機にて、側材の溝に糊を入れます。

上画像の左が糊入れ機です。矢印の先が、糊を入れた箇所です。糊が白く見えますね。

入れ底の組立 工程②

角融着機にて、側材の角を熱融着(熱で着けること)をします。

この際、側材の溝に底板をはめた状態で熱融着を行います。ここが、「貼り底」「入れ底」の作り方の大きな違いとなります。

上画像の左側は、熱融着機で手作業で側材の角をつけているところです。右側は、完成した「入れ底」の折箱です。

入れ底の組立 工程③

寸法の大きいものは、側材を熱融着した際に膨らんでしまうので、輪ゴムをかけて側材と底板を密着させます。

1時間程度で糊が乾き、側材と底板がしっかりと接着されるので、輪ゴムを外しながら底板が抜けていないかどうかを確認します。

入れ底の組立 工程④

仕切が入る商品の場合は、仕切を組み合わせた後に折箱の中に入れます。中容器を入れる場合もございます。

入れ底の組立 工程⑤

重ねた折箱の両端に「当て板」を付けて結束します。のせ蓋やシャクリ蓋仕様の場合は、結束の直前に蓋をセットします。

入れ底の組立 工程⑥

結束された折箱を、ポリ袋入れした後にダンボールに入れます。または、クラフト紙で包装します。

「入れ底」の場合は、「貼り底」とは違い、翌日まで待たずに包装作業ができます。

融着の組立方法について

「融着」とは、1枚の板の4辺を熱融着で溶かして箱の形にして折箱を作る方法です。

「融着」での組み立ては、ほぼ機械にて行います。

1枚の板を折り曲げて成形しているので、長辺と短辺で木目の向きが変わるのが特徴です。

それでは、「融着」での組み立て方をご紹介します!

融着の組立 工程①

 

 

原反を切上加工機に通る寸法に断裁して、切上加工機に通します。

補足ですが、改めて用語について解説します!

原反:PSP(発泡ポリスチレン)のボードのことです。
断裁:重ねてある紙などを断ち切ることです。
切上加工:上下から刃を入れることで、機械を通した後は切れ目だけが入った状態で加工を行うことです。切れ目の真ん中がほんの少しだけつながっており、切れ目に沿って簡単に割ることができます。

最初に断裁機で大まかにカットし、切上機で指定の寸法にカットします。

融着の組立 工程②

切上加工された原反を割ったものを融着機に投入し、融着折を作ります。

出てきた融着折はコンベアを通り、スライサーによって上部を薄くカットすることで、キレイな断面に仕上げるとともに規定の寸法となるようにします。

融着の組立 工程③

成形された融着折を検品した後に重ねて、「当て板」を付けて結束します。

融着の組立 工程④

結束された融着折を、ポリ袋入れした後にダンボールに入れます。または、クラフト紙で包装します。

貼り底、入れ底、融着の折箱のご紹介

ここでは、先述の組立方法の解説をふまえて、「貼り底」、「入れ底」、「融着」それぞれについての折箱をご紹介いたします。

「貼り底」の折箱のご紹介

【折箱】WP-410 杉 蓋付(20個入)

こちらは、「貼り底」では最も売れ筋の折箱です。

シンプルな形状で定番の杉柄、貼底の中でもより大量生産が可能なため、安価を実現できるのも魅力です。

にぎり寿司、ちらし寿司など、特に寿司用として使いやすい折箱です。

 

「入れ底」の折箱のご紹介

【折箱】八角4.4寸 杉 蓋付(15個入) 

次にご紹介する折箱は、「入れ底」タイプの売れ筋商品となっております。

入れ底タイプは、四角形だけではなく、六角形や八角形、丸型の折箱にも対応できる唯一のタイプとなります。

こちらも、シンプルな形状にて定番の杉柄であることから、比較的安価な商品となっております。

ちらし寿司や海鮮丼といった用途にもピッタリです。

「融着」の折箱のご紹介

【折箱】融着赤飯折5合(漆)(20個入) 

最後にご紹介する折箱は、「融着」タイプの赤飯折です。

現在、折箱堂にて取り扱っている融着タイプの折箱が、赤飯折のみとなっております。

融着タイプの特徴である「強度」を生かして、こちらの折箱ではごはんの重量の目安が570gとなっており、箱の大きさの割にはたくさんの量を詰めても大丈夫なことが大きなメリットとなっております。

当店としましても、今後はもっと融着折のラインナップが増やせればと思っております。

折箱ってどのようにして作られているの?(組立編)、まとめ

今回は、『折箱ってどのようにして作られているの?(組立編)』という内容でお話を進めてきましたが、いかがだったでしょうか。

時代の流れとしては機械化が進んでおりますが、折箱の組み立てに関しては、今でも昔ながらの変わらぬ製法を用いて、1つ1つ手作業にて、まごころを込めて作られているように感じました。

そんな折箱だからこそ、いつもとは違う特別感を演出するのに最適なアイテムになってくれることを信じて、折箱堂スタッフとしても、これからも様々な視点からのご紹介ができればと思っております。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです!

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