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幕の内弁当

こんにちは、業務用テイクアウト容器通販サイト「折箱堂」スタッフの田中です。

お弁当といえば、「幕の内弁当」をイメージする人が多いのではないでしょうか。一度に多くの料理を楽しめる幕の内弁当は、大人から子どもまで人気があります。

ところで、このお弁当をなぜ幕の内弁当と呼ぶのでしょうか。とても身近な幕の内弁当ですが、由来や特徴を改めて聞かれると、答えられないかもしれませんね。

この記事では、まず幕の内弁当の由来や特徴をご紹介いたします。また、幕の内弁当と並んで有名な松花堂弁当との違いについてもご説明いたします。そして、幕の内弁当の定番料理についてもご紹介。最後に、幕の内弁当に適した折箱をご紹介いたします。ぜひ、最後までご覧ください。

幕の内弁当とは

幕の内弁当のイラスト

幕の内弁当にはどのような由来があるのでしょうか。幕の内弁当の変遷を追いながら、由来と歴史をご説明いたします。また、幕の内弁当の特徴もご紹介いたします。

幕の内弁当の由来

日本のお弁当の歴史は、5世紀ごろから始まると伝えられています。幕の内弁当の源流は、本膳料理にあるといわれています。本膳料理とは武士が儀式をする時の料理でした。懐石料理のように一品ずつ料理が順番に出てくるのではなく、すべての料理が一度に出てきます。能の鑑賞の合間に食べることもあったそうです。

幕の内弁当が登場したのは、天下太平になった江戸時代後期です。その頃、芝居見物や相撲観戦が庶民の間で流行していました。そうすると芝居の間に食べる食事が求められるようになりました。最初は手軽なおにぎりなどが売られていたようです。次第に本膳料理のように、一度にまとめて料理が出てくるようになりました。

このようにして、江戸時代後期に本膳料理から次第に幕の内弁当へと形を変えていくのです。当時の芝居見物は江戸時代の大娯楽。今のように舞台照明はないので、日が昇る朝6時ごろから午後5時ごろまで行われていました。

実は最初、幕の内弁当は観客のためではなく、役者や裏方のために作られていたそうです。次第にそれが、観客にも広がっていきました。

最初の幕の内弁当は、東京人形町にあった万久という店が作ったとされます。笹折に入れられて一人前100文で売られていたことが、江戸時代後期の風俗記「守貞謾稿」に書かれています。円扁平の握り飯10個・卵焼き・かまぼこ・煮物が入っていました。現在の幕の内弁当と似ている部分があります。

幕の内弁当という名前の由来には諸説あります。幕の内というと芝居の幕が上がっていない芝居の始まる前の時間です。この幕の内の時間に観客が食べた弁当から由来している説が有力です。

その他にも、役者が幕の下りている時間である幕の内に食べた弁当に由来する説。戦国時代に戦陣の幕内で食べたという説もあります。

この笹折に入った幕の内弁当は芝居観劇だけでなく、病人のお見舞いや贈り物にも使われるようになったそうです。

近代では鉄道網の発展と共に駅弁の定番として、幕の内弁当が広まりました。駅弁に幕の内弁当が登場するのは明治21年です。最初の幕の内弁当の駅弁は、山陽線の神戸~姫路間の延伸がきっかけとなり、姫路で作られました。その後も鉄道網が整備・開通され、明治末期から大正初期にかけて、多くの駅弁が登場しました。

幕の内弁当の特徴

幕の内弁当の特徴としてまず思い浮かぶのは、俵型の小さなおむすびではないでしょうか。現在では、ご飯に俵型のおにぎりに見えるような型押しをしているのがほとんどです。

中には型押しをしていないご飯の幕の内弁当もあります。そのような幕の内弁当のおかずは、ハンバーグなどの洋風料理の場合が多いようです。この幕の内弁当は、「洋風幕の内」と呼ばれます。

幕の内弁当のおかずはバリエーションに富んでいます。焼き魚・揚げ物・卵焼き・煮物・漬物などです。汁気のないおかずが使われます。

幕の内弁当と松花堂弁当の違い

松花堂弁当のイラスト

幕の内弁当と混同されやすいのが松花堂弁当です。幕の内弁当と松花堂弁当は起源も特徴もまったく違います。

幕の内弁当はスーパーやコンビニでも売られている身近なお弁当ですが、松花堂弁当は懐石料理に源流がある料理です。

松花堂弁当は料亭のメニューにも載っています。また、松花堂弁当は懐石料理が源流にあるため、折箱も十字に区切られており、略式の懐石料理とされています。それぞれの升の中に小鉢を入れ、温かいものや冷たいもの、汁気がある料理も提供できるのです。

このように幕の内弁当と松花堂弁当は大きく異なります。

松花堂弁当については、詳しく別の記事でまとめております。こちらをご覧ください。

幕の内弁当定番料理

焼きしゃけ・焼きさばのイラスト

幕の内弁当の定番の料理をいくつかご紹介いたします。

焼き魚

幕の内弁当には必ずといっていいほど、焼き魚が入っています。焼き魚の種類も何種類かあります。鮭の塩焼き・鯖の照り焼き・ブリの照り焼きなどです。いずれも味付けはご飯との相性を考えられています。また、水分が出ないように調理されているのもポイントです。

卵焼き

お弁当の定番といえば、卵焼きです。幕の内弁当では、出し巻き卵がよく使われます。食べる時に染み出るだしの風味と、ふわふわの食感が人気の秘密です。

煮物

幕の内弁当にあう煮物もたくさんあります。鶏肉やたくさんの野菜が楽しめる筑前煮は定番です。やわらかい食感とやさしい甘みのカボチャの煮物。里芋のねっとり感がたまらない、里芋の煮ころがしなどがあります。

揚げ物

揚げ物も幕の内弁当によく使われる料理です。定番は鶏の唐揚げです。しっかりとした味付けでお弁当のアクセントになります。プリプリした身をサクサクの衣で包んだエビフライは、子どもにも人気のある料理です。また、ちくわの磯辺揚げも青のりの風味がきいた料理で、根強い人気があります。

漬物

幕の内弁当のメインの料理ではありませんが、漬物も欠かせません。大根の甘酢漬けは、甘酸っぱい味付けでご飯のおかずにぴったりです。白菜の浅漬けは、昆布の味とほどよい塩味が、白菜の味を引き立てます。きゅうりは水分を多く含んでいますが、漬物にして幕の内弁当に入れられます。きゅうりの浅漬け・きゅうりの味噌漬けなどです。

幕の内弁当におすすめの折箱

幕の内弁当

さて、ここまでの流れで、幕の内弁当のイメージも固まってきたのではないでしょうか。ここからは、折箱堂がおすすめする幕の内弁当に適したお弁当容器をご紹介いたします。

【折箱】2.5A 赤-たもん杉 蓋付(80個入)

こちらは、お弁当用折箱としてよく使われております。幕の内弁当としても、食材を盛り付けやすい形状となっております。ケース入数80個ということで、小ロットから無理なくご使用いただけます

調べてみると、実際にこのタイプの容器をご使用されているお客様がいらっしゃいましたので、少しだけご紹介させていただきますね。

・ふたごの幕の内弁当 – FTG DELIVERY (yakiniku-futagodeli.com)

※現在、折箱堂では中容器赤のタイプのみの取り扱いとなっております。

【折箱】6.5A 黒-たもん杉 蓋付(60個入)

こちらの容器も、幕の内弁当としてはおすすめです。1つ前にご紹介しました商品(【折箱】2.5A 赤-たもん杉 蓋付(80個入))と比べてもサイズが大きく、ハンバーグや豚カツなどのボリュームのある食材とも相性のいい折箱となっております。

【折箱】角5.5-4 赤-かすり 蓋付(100個入)

こちらは4マスに区切られたテイクアウト容器です。幕の内弁当としては少し小さめかもしれませんが、食材をコンパクトに盛り付けて上品なイメージが出せると思います。

実際にこのタイプの容器をご使用されているお客様を見つけました!ちなみに、柄はご紹介した「かすり柄」ではなく「しののめ柄」を使用されています。

使用例)
・まい泉 幕の内弁当 | お弁当 | 販売店 | とんかつ まい泉 | MAISEN (mai-sen.com)

※現在、折箱堂ではかすり柄、さとやま柄のみの取り扱いとなっております。

【折箱】御膳折(小)5仕切 桐 蓋付(10個入)

こちらの容器は、「御膳折」という名前がついております。御膳折は通常やや大きめのお弁当容器となるのですが、その中でもこちらの商品は比較的小サイズで一般的なお弁当においても使い勝手が良く、「幕の内弁当」としては特に適した容器となっています。

少し豪華な幕の内弁当を盛り付ける際には、こちらの御膳折がおすすめです!

幕の内弁当の由来や特徴|料理が引き立つ折箱をご紹介、まとめ

この記事では、まず最初に幕の内弁当の由来や特徴をご紹介いたしました。

諸説ありますが、幕の内弁当の「幕の内」とはお芝居に関係があるようです。また、幕の内弁当と並んで人気がある松花堂弁当についてもご紹介いたしました。松花堂弁当は懐石料理に由来があり、折箱を十字に仕切っている料理です。

幕の内弁当の定番の料理についてもご紹介いたしました。焼き魚・卵焼き・煮物・揚げ物・漬物などが定番です。歴史を遡ってみると、幕の内弁当が登場した初期と、ご飯・副菜の組み合わせが大きく変わっていないところに日本食の伝統を感じます。

また、幕の内弁当に適した折箱もご紹介いたしました。幕の内弁当が映える折箱があったのではないでしょうか。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

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