折箱の通販なら折箱堂|業務用テイクアウト容器専門店

こんにちは。テイクアウト容器通販サイト「折箱堂」スタッフの後藤です。

今回のタイトル、「購入前にチェック!折箱の耐水性や強度はどのくらい?」という内容の記事を作成する理由としまして、

実際に折箱を購入した際に「イメージしていたものと違っていた」という認識のズレをできる限りなくした状態でご購入いただきたいという思いがございまして作成しております。

特に、初めて折箱をご購入されるお客様は、この記事をしっかりと読んでいただくことで、より安心して折箱をご購入いただけるようにしていきたく思っております。

一般的に、折箱は「高級感を演出できる」、「非日常を味わえる」、「バリエーションが豊富」などのプラスイメージがある反面、

「汁漏れの可能性がある」、「壊れやすい」、「電子レンジ不可」などのリスク要素もございます。

今回は、これらのリスク要素を購入前により深く知ることでより良い折箱選びをサポートいたします。ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。

折箱の耐水性について

ここでは、折箱の耐水性について解説いたします。

まずは、折箱にはどのような材料が使われているか、そしてその材料は耐水性があるかどうかについてご説明いたします。

また、折箱は構造上「汁漏れしやすい」というのは、折箱を普段からよく使われているお客様の間では知られていることではありますが、折箱の中でも汁漏れしない形状と汁漏れしやすい形状がございます。

構造上の解説をした上で、汁がどこからどのようにして漏れてしまうのかに触れていきます。

折箱の材料と耐水性の関係

折箱を構成している材料は、主にPSP(発泡ポリスチレン)、HIPS(ハイインパクトポリスチレン)、OPS(二軸延伸ポリスチレン)といった「ポリスチレン」、「紙」、桐やファルカタ、エゾ松といった「木」がございます。

ポリスチレンの耐水性は、水に触れても容易に拭き取ることができますし、状態が変わらないため問題ございません。

紙の耐水性は、水に触れてしまうとふやけてしまい、容器としての性能は損なわれてしまいますので良くないです。

盛り付けを行う際は、調理場のテーブルなどの水分をしっかりと拭き取っておくことをお願いいたします。

ただ、折箱の底板に使用される紙につきましては表面に食材バリアが施されておりますので、水分の吸収を多少防ぐことができます。

また、表面にフィルムが貼られている紙もあり、そういった紙も水分の吸収を多少防いでくれますが、底板の断面や裏面にはバリアやフィルムの施しがないため、水分が吸収されやすくふやけてしまいます。

木の耐水性につきましては、水に触れてもしっかり乾かせば問題ございません。

ただし、長時間の放置や水分を吸収することで、たわみや変形が起こることが懸念点ですので、保管の際は変形を防ぐためにしっかりと縛っておく必要がございます。

画像の通り、変形により底面が浮いたりしてしまいます。また、湿気の多い場所で長期間保管したりする場合は、カビが生えやすいので注意が必要です。

折箱の材質につきましては、過去の記事をご参照ください。

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折箱の材質について – 折箱の通販なら折箱堂|業務用テイクアウト容器専門店

汁漏れに強い折箱、弱い折箱

折箱の形状としましては、主に「貼り底」、「入れ底」、「融着」の3タイプがございます。

「貼り底」、「入れ底」、「融着」それぞれの特徴や構造は、過去の記事をご参照ください。

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折箱の形状と構造について – 折箱の通販なら折箱堂|業務用テイクアウト容器専門店

汁漏れに強い折箱としましては、「貼り底」の中でも、HIPSの中容器を直接貼り付けているタイプのものと、「融着」タイプです。

これらは汁漏れによる心配は、ほぼございません。

紙を直接貼り付けている「貼り底」タイプと「入れ底」タイプは、汁漏れには弱いです。

特に「貼り底」タイプは、食材から漏れ出した汁が側材と底板の接着面に侵入することで糊を溶かしてしまい、「底抜け」という現象を起こしてしまう可能性があるため注意が必要です。

「入れ底」タイプにつきましては、食材から漏れ出した汁が側材と底板の溝の隙間から侵入し、特に角の部分から裏面に漏れ出すといったことが起こる可能性がございます。

これらの対策としまして、汁気の強い食材を扱う場合は、カップなどをご使用いただくことをおすすめしております。

今回、通常のお弁当にて汁漏れを検証すべく、比較的汁気が多いであろう「カツ丼」を折箱に盛り付けてみました。

結果、10時間置いてみましたが汁漏れの形跡はございませんでした

「カツ丼」の汁気程度であれば、折箱を使用しても問題ないということです。検証後は美味しくいただきました

また、当店の赤飯容器には「吸水紙」が付いているタイプの折箱がございます。

熱い状態の赤飯を入れることを想定しており、蓋の内側に付いている吸水紙が蒸気を適度に吸収することで、ごはんがべちゃっとならないように対策されております。

容器自体は「融着」タイプのため、強度があり、食材の重量があっても耐えられますし、耐水性や汁漏れの心配もほぼございません。

ぜひ、下のリンクからチェックしてみてください。

【折箱】融着赤飯折5合(漆)(20個入)

折箱の強度について

折箱の重量について

折箱は重量的にはとても軽く、手に持った感じもふわっとしております。

折箱のメインの材料であるPSPの重量が、3.5mm厚のもので㎡あたり約250gということで非常に軽い素材となっています。

そのため、実際の折箱の重量としましては、例えば【折箱】2.5A赤-たもん杉蓋付ですと、1個あたりの重量は構成している材料をすべて組み合わせても約31gと軽いです。

強度検証の考察

これをふまえて強度の検証をしていきたく思います。落下した場合においては、例えば高さ80cmのテーブルから1個だけで落としてしまった場合、意外と損傷はありません。

これは、重量が軽いことで受ける衝撃が弱いためと考えられます。

ですが、20個の紐で縛られた折箱を同条件で落としてしまった場合、20倍の重量となるため、その衝撃により地面とぶつかった折箱は壊れてしまうことがほとんどです。

さらに、縛られていた折箱が崩れてしまうことで、20個中2個~3個は壊れてしまったりします。

主な破損の例

壊れ方としましては、

  • 「側材の角がへこむ」
  • 「側材が割れる」
  • 「側材に傷がつく」

など、側材の損傷が主な原因となります。

物流破損とその対策

実際によく起こり得る破損の主な原因としましては、「物流破損」がございます。

輸送中にうっかり落としてしまったりぶつけてしまったりすることで商品が返品されてくるのですが、ダンボールの中に入っている折箱を検品すると、たいてい数個は破損しております。

当店での対応とお願い

そういった点からも、折箱の強度は決して強くないものとなりますので、当店では梱包時に細心の注意をはらって出荷いたしております

届きました商品につきましても、お取り扱いには十分注意していただけますと幸いです。

折箱は「電子レンジ不可」です

当店で取り扱っている折箱につきましては、すべての商品において「電子レンジ不可」と明記いたしております。

では、なぜ折箱に入ったお弁当を電子レンジで温めてはいけないのか?というところに触れていきたく思います。

【検証1】白身フライのり弁当を折箱で加熱

今回は、まず比較的油分も多そうな「白身フライのり弁当」を折箱に詰めて検証してみました。

実際に折箱に食材を入れて電子レンジで温めたお弁当がこちらになります。

500Wで3分温めました。このように蓋が変形しております

容器は意外とそのままの形状を保っており、さほど問題が無いように見受けられます。

OPS蓋が変形する理由

蓋が熱によって変形してしまう原因としましては、素材の耐熱温度が関係しております。透明蓋に使われているOPSは耐熱温度80℃となっております。

絶え間なく100℃近い水蒸気にさらされた蓋は、温度に耐えきれずに変形してしまったと考えられます。

容器本体の状態と耐熱性

容器本体につきましては、特に油分の付着部分を検証しましたが、側材に変形や溶け、損傷はございませんでした

PSPの耐熱温度も80℃であるため、溶けたりしていないのは不思議に思うところではありますが、電子レンジの出力や加熱時間の関係で、本体部分に触れている箇所は比較的温度が上昇していなかったのかもしれませんね。

【検証2】牛カルビ弁当でさらに高出力加熱

次は、蓋の素材もPSPの折箱にて検証した結果です。

先ほどの検証にて、折箱本体の損傷が見られなかったので、さらにレンジの出力を上げて加熱時間を増やしてみます。

検証材料は「牛カルビ弁当」です。本体も、フィルムの貼っていないタイプに変更してみました。

今回は、電子レンジにて600W4分温めてみました。

高出力加熱による損傷

温め開始から1分程度すると、まずは蓋の変形が見られました。

大きく反ってはいますが、溶けたりはしていませんでした。本体の方は、側材が変形し底が抜けてしまいました。

さらに詳しく見ていくと、

変形した側材の食材が触れていた面に、溶けたような損傷が2箇所確認できました。

検証結果と安全上の注意

今回の検証においては、500W3分にはかろうじて耐えられたようですが、600W4分には耐えられなかったという結果となりました。

このように、もしも折箱が溶けてしまった場合は健康被害の恐れもございますので、注意書きの通り、電子レンジのご使用は必ず控えていただけますようお願いいたします。

駅弁と折箱の関係性

ちなみに、駅弁には折箱がよく使われております。

これは、駅弁が旅行客を主なターゲットとしているため、非日常に使用される折箱との相性はとても良いですし、さらにはご当地食材が使用されており、お弁当自体が高値でもよく売れることが1番の理由であると思います。

駅弁は電子レンジで温められない?

ここで1つ気になるのが、駅弁が電子レンジで温められる機会があるかどうかです。

実際には、駅構内で購入された駅弁は電子レンジで温められないかと思われます。

基本的に、駅構内の売店には電子レンジは設置されていないことと、買ったお弁当は電車の中での移動中に食べることがほとんどであるため、電子レンジで温める機会がないということは、駅弁用として折箱を使用することは需要にマッチしているかと思います。

まとめ

今回は、「購入前にチェック!折箱の耐水性や強度はどれくらい?」ということでお話を進めてきましたがいかがだったでしょうか。

どうしてもプラス要素に目が行きがちですが、マイナス要素もしっかりと把握しておくことが大事で、折箱をご使用いただく際に注意点をしっかりと調べておくことで、失敗しない折箱選びができるのではないかと思います。

折箱は、いつもとは違う特別感を演出するのに最適なアイテムになってくれることを信じて、折箱堂スタッフとしても、これからも様々な視点からのご紹介ができればと思っております。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです!

折箱は、お弁当をより魅力的に彩る容器です。ぜひ、あなたのお店に最適なテイクアウト容器やお弁当容器を見つけてください。

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