折箱の通販なら折箱堂|業務用テイクアウト容器専門店

こんにちは、業務用テイクアウト容器通販サイト「折箱堂」スタッフの後藤です。

9月に入りましたが、厳しい暑さはまだまだ続いていますね。

ただ、今月は季節の変わり目となりますので、より体調には気を付けてお過ごしくださいね。

さて、駅弁や飲食店のテイクアウト容器として使われている折箱ですが、「折箱」と一口に言っても、実はさまざまな部材が組み合わさって作られております。

今回は、そんな折箱を作るための部材の加工方法について解説していきます。

そして、次回のブログで部材を組み合わせていく折箱の組立方法についての解説を予定しております。

生活に身近な折箱が、どのようにして作られているか気になった方必見、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。

折箱を構成している部材と加工方法について

折箱は、数種類の部材が組み合わさって作られております。

部材は、「側(ガワ)」、「底板」、「蓋」、「仕切」、「中容器」に分類されます。

この部品が、それぞれ加工されて、一つの折箱が完成するのです。

それぞれの加工方法を具体的に見ていきましょう。

側(ガワ)

「側(ガワ)」とは、折箱の側面となる部材のことです。

「側(ガワ)」の加工方法としては、「断裁」、「ガリ取り」、「幅割り」、「側シャクリ」、「足グリ」がございます。

それぞれ、どのような加工方法なのかを見ていきましょう!

断裁

「断裁」とは、重ねてある紙などを断ち切ることです。

「断裁機」という機械を使用して、原反(げんたん)を指定の寸法に断裁します。

「原反」とは、折箱の材料になる板のことです。PSP(発泡ポリスチレン)のボードに、さらに柄模様のフィルムや紙シートを貼り付けたり、直に柄を印刷したものです。

合わせて読みたい→「折箱の柄について

ガリ取り

「ガリ取り」とは、断裁した原反に、Vカット等の加工をして「四角形」、「六角形」、「八角形」に折り曲げるための加工をすることです。

四角のガリはVカットの幅が広く、八角のガリはVカットの幅が狭くなっております。どのような形に折り曲げるかで、Vカットの幅を調整しているのです。

さらには、「角切(スミキリ)」、「角丸(カドマル)」、「仕切溝」といった加工もこの工程で行います。

幅割り

「幅割り」とは、ガリ取りした原反を、設定した寸法の幅に加工することです。この「幅割り」をすることで、折箱の「高さ」が決まります。

入れ底(いれぞこ)タイプの折箱の場合は、底板を入れるための溝をこの工程で加工しています。

合わせて読みたい→「折箱専門店が教える折箱の選び方

側シャクリ

「側シャクリ」とは、段差がつくように削り取ることです。

原反は、3.5mm~5.0mm程度の厚みがありますが、その厚みの約半分を削り取ることで、側においては「二段重ね」ができる加工を施しております。

下図のように、上段は下部の外側に、下段は上部の内側に「シャクリ加工」を入れて、重ねられるようにします。

足グリ

「足グリ」とは、側材の下部に削り加工を施すことです。

上図の折箱では、下の部分が削られ、高さを出す加工がされています。

この「足グリ」をすることで、より高級感のある折箱に仕立てることができます

底板

「底板」とは、折箱の底部分を構成する部材となります。

底板の材質は主に「紙」か「PSP」ですが、加工方法としては「断裁」、「切上(きりあげ)」、「抜き」、「角切(スミキリ)」、「角丸(カドマル)」がございます。

断裁

「断裁」とは、重ねてある紙などを断ち切ることです。

「断裁機」という機械を使用して、紙の断裁を行います。上の画像は、裁断機です。

PSPの底板においては、断裁機での加工は断裁面がキレイに仕上がらないこともございますので、次に解説する「切上(きりあげ)」という工程で加工しております。

切上(きりあげ)

「切上(きりあげ)」とは、上下から刃を入れることで、機械を通した後は切れ目だけが入った状態で加工を行うことです。

切れ目の真ん中がほんの少しだけつながっており、切れ目に沿って簡単に割ることができます。断面はとてもキレイに加工できます。

抜き

「抜き」とは、断裁機や切上機では加工できない「六角形」、「八角形」、「丸形」などの形の底板を加工することです。

専用の機械に「抜き型」を取り付けて、加工を行います。

角切(スミキリ)、角丸(カドマル)

「角切(スミキリ)」とは、角をまっすぐに切ることで、「角丸(カドマル)」とは、角を丸く切ることです。

切り落とす寸法が小さいものは、この方法で加工を行います。

逆に、角切や角丸の寸法が大きくなるような形状は、「抜き」にて加工することになります。

「蓋」とは、物の口を上から覆いふさぐもの、と定義されております。

折箱においての蓋は、「透明蓋」、「のせ蓋」、「シャクリ蓋」、「カブセ蓋」、「落とし蓋」、「二方折蓋(にほうおりふた)」、「四方折蓋(しほうおりふた)」に分類されます。

透明蓋

「透明蓋」は、主にOPS(二軸延伸ポリスチレン)という透明性の高い素材を使用しており、折箱に蓋をしても中の食材が見えることが大きな利点です。

透明蓋には、「防曇(ボウドン)」加工が施されており、食材の熱や水分などで曇らないようになっております。

乗せ蓋

「乗せ蓋」とは、折箱の上にただ単に乗せるだけの板となっております。

紙の乗せ蓋は、断裁機で加工し、PSPの乗せ蓋は、切上機(きりあげき)にて加工しております。

シャクリ蓋

「シャクリ」とは、段差がつくように削り取ることです。

原反は、3.5mm~5.0mm程度の厚みがありますが、その厚みの約半分を削り取ることで、蓋においては多少のズレ防止になります

シャクリ蓋は、高級感を演出する際にぴったりな蓋と言えるでしょう。

折箱において、シャクリ蓋はよく選ばれております。

カブセ蓋

「カブセ蓋」は、覆いかぶさるような形状をしております。

「カブセ蓋」も、高級感を演出する蓋の一つです。

側材と板材を組み合わせて箱を作るのですが、折箱本体と同じ作り方をします。

そのため、カブセ蓋には折箱と同じように「貼底タイプ」、「入底タイプ」、「融着タイプ」がございます。

落とし蓋

「落とし蓋」は、シャクリ加工された側材に落とし込むタイプの蓋です。

見た目は乗せ蓋同様ですが、落とし込むために少し小さめの寸法に加工をします。こちらも特別感を演出する蓋となっております。

そのままでは蓋を外すのが大変ですので、「ツマミシール」や、側材に「指掛け加工」(指をかける箇所を作っておく)を施したりして、蓋を外しやすくする工夫がされております。

ちなみに、「指掛け加工」は足グリ機にて削り加工を行っております。

抜き

「六角形」、「八角形」、「丸形」などの蓋は、抜き加工によって作られております。

専用の機械に「抜き型」を取り付けて加工を行いますが、抜き型には「紙用」と「PSP用」があり、用途によって使い分けを行っております。

抜き蓋は基本的に特殊形状なため、蓋シャクリ加工ができず、のせ蓋、カブセ蓋、落とし蓋のいずれかとなります。

二方折蓋、四方折蓋

「二方折蓋」とは、折箱の2辺で固定できるよう折り曲げ加工を施した蓋で、

「四方折蓋」とは、折箱の4辺で固定できるよう折り曲げ加工を施した蓋のことです。

上画像の左が「二方折蓋」で、右が「四方折蓋」です。

お寿司の持ち帰り容器などでよく見る形ですね。

仕切

「仕切」とは、折箱の中で食材を分けたりする目的で使われるものです。

仕切の組み合わせパターンは様々で、形状によって折箱により特別感を持たせることができます。「回転のこ刃」を使用して加工します。

中容器

「中容器」は、折箱の中で食材を分けたり、汁気のある食材においても汁漏れを防ぐために使われたりします。

折箱の中には、側材に中容器を直接貼り付けるタイプもございます。

見た目の高級感はそのままに、汁漏れ対策もできるもので、折箱堂ラインナップの中でも主力の商品となっております。

下の折箱は、中容器を貼り付けるタイプの折箱の例です。

【折箱】302 赤-たもん杉 蓋付(90個入)

様々な加工によって作られた折箱のご紹介

ここでは、先述の部材の解説をふまえて、様々な加工によって作られた折箱をご紹介いたします。

【折箱】松花堂7寸-4 金・杉 透明蓋付(60個入)

【折箱】松花堂7寸-4 金・杉 透明蓋付(60個入)

こちらは、透明蓋、十字仕切、中容器が使われている松花堂弁当用の折箱です。中でも、金色の中容器はお祝い事にピッタリかと思います。

【売り切り商品】たもん杉6角 3仕切折(14個入)

【売り切り商品】たもん杉6角 3仕切折(14個入)

こちらは売り切り商品となりますが、六角形、3仕切、落とし蓋(ツマミシール付)の折箱です。

当店の売り切り商品は、安価にて珍しい形状の折箱を多数ご用意しておりますので、是非チェックしてみてくださいね。

【折箱】御膳折(長方) 5仕切 桐 蓋付(10個入)

【折箱】御膳折(長方) 5仕切 桐 蓋付(10個入)

こちらは、カブセ蓋、足グリ、5仕切の折箱です。

蓋を本体の下に置くことで、土台としても使用できます。仕出し弁当や冠婚葬祭にピッタリの折箱となっております。

折箱ってどのようにして作られているの?(材料加工編)、まとめ

今回は、折箱ってどのようにして作られているの?(材料加工編)という内容でお話を進めてきましたが、いかがだったでしょうか。

何気ない日常にある折箱ですが、実は様々な過程を経て、一つの折箱が出来上がっているのです。

皆さんが折箱について深く知っていただけることで、よりよい折箱選びができるのではないかと思っております。

次回は、「折箱ってどのようにして作られているの?(組立編)」についての解説を予定しております。こちらのほうも楽しみにお待ちいただければ幸いです。

折箱は、いつもとは違う特別感を演出するのに最適なアイテムになってくれることを信じて、折箱堂スタッフとしても、これからも様々な視点からのご紹介ができればと思っております。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです!

折箱は、お弁当をより魅力的に彩る容器です。ぜひ、あなたのお店に最適なテイクアウト容器やお弁当容器を見つけてください。

折箱堂の商品一覧はこちら

商品一覧をみる