折箱堂でラインアップされている折箱の柄のご紹介 (花柄編)
こんにちは、業務用テイクアウト容器通販サイト「折箱堂」スタッフの佐藤です。
これまでにも、折箱堂でラインアップされている柄で「杉柄」や「和柄」のご紹介をさせて頂きましたが、今回は、折箱の「花柄」についてお話ししたいと思います。
日本は四季豊かな国で、季節と共に花を愛でます。私の世代ですとゆっくり散歩しながら側道の花々に目を止め、移り変わりを楽しんでおります。またお盆、お彼岸の時期、花屋を訪れた際に季節に合った花々に出会いますと心地よいですね。
2022年10月現在弊社で取り扱っている製品の花柄は11種類。全商品の2割強ぐらいです。
1)「里山」(さとやま)・・・1アイテム
2)「雲錦」(ウンキン)・・・1アイテム
3)「花路」(はなみち)・・・1アイテム
4)「爛漫赤」(らんまんあか)・・・1アイテム
5)「爛漫ピンク」(らんまんぴんく)1アイテム
6)「彩桃」(あやもも)・・・2アイテム
7)「宝扇華黒」(ほうせんかくろ)・・・2アイテム
8)「宝扇華赤」(ほうせんかあか)・・・2アイテム
9)「宝扇華紫」(ほうせんかむらさき)・2アイテム
10)「摘草グリーン」(つみくさぐりーん)・・・2アイテム
11)「摘草クリーム」(つみくさくりーむ)・・・1アイテム
直接花の名前が付いたものがないのが奥ゆかしいですね。
また、「花柄」の柄名の中には、日常ではあまり聞きなれない言葉もあります。日本独特の「文様」が由来のものもありますし、原反メーカーの作り手の想いで命名されたのもあります。
このブログでは、折箱堂でラインアップされている「花柄」についてご紹介いたします。花柄の由来や特徴などを調べてまとめてみました。花柄の魅力をうまく伝えることができたら幸いです。また、折箱を選ぶ際にお役に立てば、なお嬉しいです。
あわせて読みたい
→「折箱の柄について」(折箱の柄全体についてまとめた記事となります。)
→「折箱堂にラインアップされている折箱の柄のご紹介(木目柄編)」
→「折箱堂でラインアップされている折箱の柄のご紹介(和柄編)」
目次
「花柄」の由来・紹介
日本人が好きな花
日本人が好きな花ですが・・・歴史で追ってきますと、
奈良時代後期、万葉集で多く読まれていた花は「萩」「梅」「橘」だそうです。
江戸時代になりますと、「桜」が台頭してきます。「ハレの日のお団子におすすめの折箱」にて書きましたが、太閤秀吉が大規模なお花見を催しました。その結果、江戸徳川時代には庶民の間にも広がったと言われております。
そして現在、日本人の好きな花ランキング、いろいろ検索してみますと、
1位は圧倒的に「桜」
2位に「薔薇(ばら)」が多く、
3位以下は、「梅」、「紫陽花」、「ひまわり」、「チューリップ」「コスモス」などが入れ替りで入っています。
日本人はやっぱり「桜」…
国民的行事となった「桜」を愛でるお花見は、3~5月初旬頃まで楽しめます。
丁度その頃、春の行事といえば、ひな祭り、入学式や歓送迎会等々・・・節目の行事がたくさんありますね。そんな行事の際には、お弁当を食べたりする機会も多いかと思います。
歴史的な背景、いろんなイベントと相まって、原反の「花柄」で見ますと、「桜」をメインにした柄が多いです。先日ご紹介した「和柄」にも、桜は数多く組み込まれていますね。
折箱の「花柄」の紹介
ここでは、折箱堂で取り扱いのある「花柄」を11種類、ご紹介いたします。
「里山」(さとやま)
里山とは、人里近くにある生活に結びついた山や森林の事です。適度に人の手が入り、人と自然が共生している、それが美しい日本独特な風景をつくりだします。
柄模様自体は、桜模様の「千代紙」がベースと思われ、「桜」のほかに、「菊」や「紅葉」、「草草」を並べ、里の四季折々の景色をイメージした柄となっております。
原反(げんたん)としてもロングセラーですので、見たことがあるかもしれませんね。
雲錦(ウンキン)
「雲錦」(ウンキン)・・・普段聞き慣れない言葉ですが、茶道具や焼き物のなどの器に使われています。
桜と紅葉が一体化、春と秋が一体化した不思議な構図ですが、その由来は「古今和歌集」との説があります。
吉野の桜をみて「雲」の様な、竜田川の紅葉をみて「錦」の様なと、二つの景色を贅沢に掛け合わせ、江戸時代に雲錦文様として発展いたしました。
原反(げんたん)での雲錦も、ピンクをベースに、桜が雲のように流れるなかに紅葉が描かれていますね。季節を問わずに使える柄です。
使用例:【折箱】YB410-P ウンキン 蓋付(120個入)
花路(ハナミチ)
川に「桜」が流れる様子を描いているような柄ですね。多分、原型は「花筏」(はないかだ)でしょう。
「花筏蒔絵」(はないかだまきえ)という流水文様があります。
散った桜の花びらが連なって、川に美しく流れていく様子を表現。流水文様自体には「厄を流す」事から=魔除け、清らかさの意味があります。
「花筏」という名前自体は読みにくいので、「花路(ハナミチ)」という言葉を用意されたと思います。ピンクと紫、コガネ色で川を路のように表現していますね。
爛漫赤(らんまんあか)
春先、桜柄が人気なのですが、他になにかヒット作が出来ないかとの事で、折箱メーカーと原反メーカーが共同で開発した原反です。
形状としてはコガネ色で縁取られた桜が4つから9つ位に束なって、咲き乱れ輝く様=「爛漫(らんまん)」を表現しております。
柄の背景は赤。一つの束は4mm四方位で大柄ですが、折箱の高さが40~50mm位ですと見栄えがぴったり。オリジナルな柄ですね。
爛漫ピンク(らんまんぴんく)
爛漫赤(らんまんあか)の姉妹柄です。
柄の背景はピンク。そのため、桜の花はピンクから白っぽくなっております。この白色があどけなさ、純粋さを表し、ピンク色のかわいらしさと相成って、桃の節句にはよく見受けられる定番柄となっております。
使用例:【折箱】八角5.1寸 らんまんピンク 蓋付(15個入)
彩桃(あやもも)
彩桃(あやもも)柄を使った折箱は、桃の節句から花見の時期にかけ、数多く出回ります。
桃は文様柄の意味では、長寿の他に、邪を払う意味もあるので、着物柄のほかにも、お皿や、コーヒーカップ等の陶器などにもよく使われております。
「彩」(あや)の字は、女の子の名前で使われる文字ランキング上位にくる言葉です。美しい、綺麗といったイメージが強いですが、銀泥で彩色するという意味があります。
柄をよく見ると、桃の花を銀で縁取ったり、銀で枝模様を表現されたりとアクセントをつけています。
宝扇華(ほうせんか)黒
2005年位に登場した新しい原反(げんたん)の柄です。
宝扇華の名前自体は鳳仙花(ほうせんか)の当て字です。
「宝」=コガネ色で、
「扇」=かすれがかった扇型、
「華」=その上に描かれたあでやかで惹きつける華
・・・背景が「黒」で宝扇華(ほうせんか)黒。
柄の内容にあったネーミングですね。扇文様が示す「末広」の意味で、お祝い用に用いるものいいと思います。
黒の他に、赤、紫、ピンクの姉妹原反があります。現在、催事やデパ地下でも数多く使われております。
宝扇華(ほうせんか)赤
宝扇華(ほうせんか)黒の姉妹柄です。柄の背景が赤ですので、華が艶やかに見えますね。
宝扇華(ほうせんか)紫
宝扇華(ほうせんか)黒の姉妹柄です。柄の背景が紫ですので、高貴なイメージが漂いますね。
摘草グリーン(つみくさぐりーん)
摘草とは、江戸時代からでしょうか、春ごろにお弁当を持って郊外に食材になる若菜や、若草摘みをおこなう「春の楽しみ」のお出かけのことです。現代でいうなら実用的な「ピクニック」といった感じですね。
具体的には蓬(よもぎ)、芹(せり)・土筆(つくし)・野蒜(のびる)・嫁菜などを摘んでいたとの記載がありました。
柄模様的には、うっすら緑の流水文様に花模様がちりばめています。何のお花か原反メーカーさんと問いあわせしたら、とある一年草をベースにした空想上のお花だそうです。
使用例:【折箱】YB410 摘草グリーン 蓋付(120個入)
摘草クリーム(つみくさくりーむ)
摘草グリーン(つみくさぐりーん)の姉妹柄です。柄の背景が黄色ですので、みどりの花がよりくっきりしていますね。
使用例:【折箱】YB410-P 摘草クリーム 蓋付(120個入)
折箱堂でラインアップされている折箱の柄のご紹介(花柄編)、まとめ
この記事では、折箱堂で使われている花柄11種類を、弊社製品を交えて説明させて頂きました。
おさらいしますと、
「里山」…………………里の四季折々の景色をイメージ
「雲錦」…………………桜と紅葉が一体化
「花路」…………………花筏が原型?桜が流れるような…
「爛漫赤・ピンク」…桜が4つから9つ位に束なって爛漫を表現
「彩桃」…………………桃の花を銀で縁取りアクセント
「宝扇華黒/赤/紫」……コガネ色のかすれ扇に浮かぶ華
「摘草グリーン・クリーム」…一年草をベースにした空想上のお花
桜を含む柄が11種類中、なんと4種類も!
来年は、花柄容器のお弁当を食べながら、お花見ができたらいいですね…。
テイクアウト容器として折箱を選ぶ際、このブログが少しでも参考になればうれしいです。最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです!
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