折箱をオーダーメイドする方法やメリットとデメリットについて
こんにちは、テイクアウト容器通販サイト「折箱堂」スタッフの後藤です。
折箱を探している時、なかなかピッタリしたサイズやデザインのものが見つからない場合もあるのではないでしょうか。しかし、どうしてもこだわりの条件を満たす折箱を使いたいという場合には、オーダーメイド(別注品)で作成することも可能です。
折箱のオーダーメイドは、あまり一般的ではありませんので、知らない方も多いかと思います。
今回は「折箱のオーダーメイドってどんなものだろう?」と思われた方のために、オーダーメイドで折箱を作成する方法についてまとめてみました。
折箱のオーダーメイドにご興味がありましたら、ぜひこの記事を最後までお読みいただけたら幸いです。
目次
折箱の別注品とは?
そもそも、折箱の「別注品」とは何でしょうか。「別注」とは、「特別注文」を略した言葉です。
つまり、「別注品」とは、特別に注文をいただいて見積もりをさせていただいてから作る商品のことです。
また、折箱の「別注品」には、オーダーメイドとカスタマイズの2通りあります。
・別注品(カスタムメイド)・・・ 規格品をベースにし、仕様を一部変更した別注品。
・別注品(オーダーメイド)・・・ 何も型のない所から、お客様の御希望に沿った折箱を作る別注品。
ちなみに、現在の折箱堂の商品カテゴリーから選んで購入できる商品は、既製品という位置づけです。
既製品とは、商品として前もって作っている品のことです。既製品は在庫があるので、良い折箱を安価・小ロットで短納期にてご提供できるメリットがあります。
カスタムメイドにつきましては、別記事にて説明しておりますので、下記をご参照ください。
折箱を別注でカスタムメイドする種類や方法について
今回は、「別注品」のオーダーメイドについて、ご説明していきます。
折箱の別注品(オーダーメイド)とは?
オーダーメイドとは、簡単に言うと注文を受けて作る商品のことです。
つまり、最初から完成した状態で販売されている商品ではありません。特定の製品を作るにあたって、好みの状況を伝えて1から作ってもらう製法のことです。
自分好みのものを作るにあたって、この世に1つしかないと言えるようなものを1から制作し始める際に使用する言葉と言えます。
したがって、オーダーメイドの場合には完成するまでに比較的時間がかかりやすいと言えます。
洋服業界では、よく聞く言葉ではないでしょうか。私も社会人になる時に、スーツをオーダーメイドで購入したことがあります。
有名ブランドで高価ではありましたが、しっかりと自分の体に合わせて採寸してくれるので、とても着心地が良かったですし、このスーツを着てお仕事をすることが自信になっていたことを思い出します。
あれから約20年経った今となっては、体型も変わり着ることができなくなってしまいました。当時は、ずっとこの体型を維持してやろうと思っていただけに残念です。
実は、駅弁容器として使われている折箱は、寸法や形、仕切の形状を見ても、ほとんどがオーダーメイド製なのです。
そして、実際に市場に出回っている折箱の種類だけで言うと、約9割が「別注品」であるようです。
そんなわけで需要はあるのではないかと思っており、折箱堂としましても現時点では対応できない状況ではございますが、今後別注品の取り扱いを検討しているところです。
オーダーメイドの折箱が、具体的にはどういったものか、後ほど例を挙げて説明していきますね。
折箱をオーダーメイドする際のメリットとデメリット
ここでは、オーダーメイド製の別注折箱についてのメリット・デメリットについてご説明いたします。
折箱をオーダーメイドするメリット
メリットとしては、
・オリジナル性あふれる折箱が作れる。
・競合他社との差がつけられる。
・入れたい中身(商品)に合わせられる。
・二段折、三段折など形状が柔軟に変更できる。
などが挙げられます。
折箱をオーダーメイドするデメリット
反対にデメリットとしては、
・既製品に比べると値段が高くなってしまう。
・製造ロットが大きくなる。
・納期がかかる。
・お問い合わせ~正式ご発注までのやり取りに手間がかかる。
などが挙げられます。
別注品において、特に手が出しにくく気になる点が「値段」「ロット」「納期」ではないでしょうか。
確かに、値段は既製品に比べると高くなってしまう傾向にあります。抜き型を使用する形状ですと、さらに初期投資が必要になります。製造ロットにつきましても、折箱の仕様によって変わります。
シンプルな形状で汎用の柄であれば、最小で数百個くらいのロットで対応できることもございます。
製造ロットは柄によって左右されることが多いです。納期につきましては、1からお作りするため正式にご発注いただいてから2~3週間かかります。
事前のヒアリングやサンプル出し、お見積もりを考慮すると1ヶ月以上見ていただくといいかと思います。
このようなデメリットを抱えているにもかかわらず、なぜ世の中にオーダーメイド製の折箱が多いのでしょうか?
この疑問に対しては、それを補うメリットの効果が大きい、もしくはある程度の規模で展開されているお客様でデメリットを十分にカバーできているのかもしれませんね。
折箱をオーダーメイドするときの流れ
ここでは、オーダーメイドにて折箱をお作りする際の流れについてご説明いたします。
折箱堂では、現時点ではオーダーメイド製折箱の製作は行ってはおりませんが、導入を検討中でございます。
オーダーメイド製の折箱作成が対応可能な状況となりましたら、下記の流れにて、お客様のご希望を実現させるためにしっかりとヒアリングさせていただきます。
①お問い合わせ
まずは、お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
②ヒアリング
商品の内容や使用目的、ご予算、製造ロット、納期などお客様のご希望をお伺いいたします。
詳細なイメージがございましたら併せてお伺いいたします。画像などのイメージデータがございますとお話も進めやすくなるかと思います。
もし、寸法や素材、形状などの具体的イメージをお持ちでない場合でも、ヒアリングをもとにご提案いたしますのでどうぞご安心ください。
③ご提案、お見積もり
ヒアリングさせていただきました内容をもとに、ご予算や納期、お客様のご希望に合わせてご提案、お見積もりさせていただきます。
その際、ご不明点がございましたらお気軽にご質問ください。
④サンプル製作
ご提案内容をもとに、必要に応じてサンプルを作成いたします。※別途サンプル代がかかります。
⑤サンプル確認
サンプルが完成しましたら出荷いたしますのでご確認ください。
⑥ご注文~本製作
サンプル確認にてご納得いただけましたらご注文ください。本製作に入ります。※納期2~3週間程度かかります。
⑦商品完成~出荷
商品が完成しましたら出荷いたします。
上記①~⑦が、オーダーメイドの折箱製作の流れとなります。
折箱堂では、現時点では導入検討中ではございますが、お客様のご希望や想いにそった折箱製作を行いたいと思っております。導入開始まで今しばらくお待ちくださいませ。もしお急ぎでしたら、お問合せフォームよりご連絡ください。
折箱のオーダーメイドの例
オーダーメイドとは、特定の製品を作るにあたって、好みの状況を伝えて1から作ってもらう製法のことである、という話を前述にてさせていただきました。
折箱として作成可能な範囲の中で、できる限りご希望に添えますよう、お客様がどういった観点から検討していけば良いか、いくつかの具体的な例を挙げてご説明していきたいと思います。
1.内容物から検討する
オーダーメイドで折箱をお作りする場合、ある特定の食材を入れて使いたいという場合もあるのではないでしょうか。
こちらの画像は羊羹になります。1mm単位で寸法出しができますので、お客様が求めているサイズの折箱がお作りできます。柄の効果もあって涼しげに見えますね。
折箱に入れるものは食材だけとは限りません。ギフト用としても、折箱は幅広く使われております。
こちらの画像のように、お茶や洋服を入れたりするのもアリですね。
折箱に入れたい商品のサイズや個数、イメージによって折箱の寸法や柄、仕様を決めていく方式となります。
2.中容器、透明蓋から検討する
この中容器に合わせた折箱を作成したい、この透明蓋に合わせた折箱を作成したいという場合もあるのではないでしょうか。
例えば、この中容器に合わせた折箱ですと、
こちらのように、中容器のサイズに合わせた折箱をご提案できます。中容器のみと比べてみると、一気に高級感が増しましたね。
こちらは、かなり高さのある特殊な形状の透明蓋ですね。
この透明蓋に合わせたサイズの折箱を作りましたがいったい何が入るでしょうか?
高さがあるので、お団子を積み上げて盛り付けできますね。柄を変えてみると、焼肉丼にも合わせられましたね。盛るようにしてボリューム感を演出できています。
ただし、ご注意いただきたい点がございます。このような中容器や透明蓋においては、基本的にお客様自身でご用意していただく必要がございます。
ご用意が難しい場合には、折箱堂にて仕入れられる中容器や透明蓋でよろしければご提案できることもありますので、その際はお問い合わせいただければと思います。
3.仕切や蓋の形状から検討する
仕切の形状を見るなら、各所で販売されている駅弁はとても参考になりますね。駅弁として販売されているお弁当をいくつかピックアップしてみました。
どのお弁当も、仕切の形状に応じて食材が上手に盛り付けられていて、とても美味しそうですね。
このように、折箱のサイズ、形、仕切の形状をお弁当のイメージに合わせて作ることができるのも、オーダーメイドの魅力と言えます。
もう一つ、折箱にとって欠かせないものが蓋になります。
お弁当容器には、必ずと言っていいほど蓋が付いていますよね。蓋の形状によって、お弁当の高級感がガラリと変わってきます。
今現在の折箱堂ラインナップで見ても、既製品に多いのが「透明蓋付」。
透明蓋は規格のサイズで作られているものが多く、蓋を開けなくてもお弁当の中身が見えるメリットや汎用性は高いですが、高級感という観点からすると、どうしても見劣りしてしまいます。
折箱の蓋の種類は様々ですが、「カブセ蓋」というタイプの蓋は高級感を演出し差別化を図る意味においては効果が高いように思います。別記事にて、蓋の種類の説明をしておりますので参考にして下さいね。
合わせて読みたい→
折箱の蓋の種類について
下記は、カブセ蓋の例です。
4.構造から検討する
折箱の構造については、大きく「貼底」「上底」「融着」という3パターンに分類されます。
もちろん、それぞれの構造にメリット・デメリットがございます。
簡単にまとめると、
「貼底」・・・安価で大量生産向き
「上底」・・・多様な形と高級感を演出できる
「融着」・・・強度があって汁漏れしにくい
といったところでしょうか。
折箱の形状についても、別記事にて詳しく説明しておりますので、ぜひ参考にして下さい。
合わせて読みたい→折箱の形状と構造について
5.形から検討する
こちらはサッカーボールをイメージした折箱です。
こちらは絵馬をイメージした折箱です。五角(合格)とかけて、合格祈願を込めたお弁当などに利用できそうですね。
こちらは栗をイメージした折箱です。
棺桶のイメージです。ハロウィンなどにいかがでしょうか。
変わった形の折箱をお作りする場合には注意点がございまして、底板と蓋板を加工するための「抜き型」が必要になります。
抜き型は、底板蓋板それぞれ別途費用がかかりますので、ある程度の数量が見込める場合でないと元を取るのが難しいように思います。
抜き型を使わない折箱ですと、引出しタイプの二段折や三段折もお作りできます。
引出しタイプではない二段折、三段折ももちろん可能です。
その際は「シャクリ」または「インローカブセ」といった手法を使います。
こちらの画像が「シャクリ」による二段折の構造です。
原反は3.5mm~5mm位の厚みがありますので、これを段差がつくように削り取る・・・(決る:しゃくる・・・えぐる、掘るの意味)からシャクリと呼ばれるようになったと思われます。
「インローカブセ」による三段折の例
インローとは、「2つの部品がはまり合う部分において、一方が凹形、もう一方が凸形であるような入れ子構造」のことを言います。
上底の折箱に内枠を付けることで、底上げになっている部分と内枠の出っ張った部分がきっちりと重なります。
6.色柄から検討する
上図は、春柄の代表格、あやもも柄で別注の折箱のサンプル例です。
柄は、見た目で惹きつけるのに一番効果があるのではないかと私は思っています。季節に合わせた柄を選ぶことで、より一層旬の食材も引き立ちますね。
トップページ「柄でテイクアウト容器・折箱を選ぶ」にて、折箱堂が今現在取り扱っている柄の画像を載せております。こちらを参考にしていただければお問い合わせもスムーズに進むかと思います。
折箱には、様々な柄があります。柄を変えるだけで、随分印象が違います。
ちなみに、現在折箱堂で扱っている原反柄(PSP素材)は26種類あります。さらに折箱の柄について詳しく知りたい方は、下記ブログにて紹介しています。
合わせて読みたい→
折箱堂にラインアップされている折箱の柄のご紹介(木目柄編)
折箱堂でラインアップされている折箱の柄のご紹介(和柄編)
折箱堂でラインアップされている折箱の柄のご紹介 (花柄編)
折箱をオーダーメイドする方法やメリットとデメリットについて、まとめ
今回は、折箱の別注品(オーダーメイド)についてお話を進めてきましたがいかがだったでしょうか。
「別注品って、分かりにくいし手が出しにくいな」と思われている方もいらっしゃるとは思いますが、定期的に折箱を使っていく予定のお客様は一度別注品を試してみるのもいいのではないかと思います。
別注品をお作りする際の具体的な流れにつきましては、折箱堂として別注品の取り扱いを開始する準備が整った段階で、改めて詳しくご説明いたしますので今しばらくお待ちくださいませ。
折箱は、いつもとは違う特別感を演出するのに最適なアイテムになってくれることを信じて、折箱堂スタッフとしても、これからも様々な視点からのご紹介ができればと思っております。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです!
折箱は、お弁当をより魅力的に彩る容器です。ぜひ、あなたのお店に最適なテイクアウト容器やお弁当容器を見つけてください。