折箱の蓋の種類について
こんにちは、業務用テイクアウト容器通販サイト「折箱堂」スタッフの後藤です。
お弁当の容器に必ずついているもの、それは「蓋」です。私たちの販売する折箱についても、当然何らかの蓋が付いております。
販売するお弁当の用途、目的、場所やグレードによっても、使用する蓋は変わってきます。
今回の記事では、この折箱の「蓋」に焦点を当てて解説をしてみたく思います。ぜひ最後までご覧いただき、折箱選びの参考にして下さいね。
目次
蓋の種類について
そもそも蓋は何のためにあるか?
蓋とは、一般的には何かを入れるようになっている容器の入り口を別のものでふさぐためのものです。
基本的には、保管のために内容物を閉じ込めるために使われます。これは、中身がこぼれないようにすることと、蒸気が逃げないよう保温の効果を求めたり、外部を遮断することで外のごみが入らないようにしたり、中身の劣化を防ぐといった役割もあります。
飲食店で出される丼ものにおいては、店によって蓋をする場合としない場合があります。これは、普通はすぐに消費するので特に蓋をする必要がない、といった側面と、蓋をして蒸らすことが補助的な調理の意味を持つ、といった側面があり、蓋をするかしないかはそのお店の姿勢とも考えられます。
お弁当においては、すぐに消費されない場合がほとんどであるため、基本的には蓋が付いて販売されております。蓋を使用するかどうかも、その目的によって使い分けられるというわけですね。
ふさぎ方別の蓋の種類
蓋といっても、構造は様々です。原則的には口をふさぐものですから、その口の形をした平板であればよい、という考えもあり、専用のものではなくとりあえずで蓋をする場合には、板やお皿などを利用することもあります。
しかし、専用の蓋が付く場合には、その目的に応じて様々な工夫がされております。主な工夫の例を、これから説明していきます。
口を覆う形の蓋
口よりわずかに大きい平板で、周囲が下向きに折れているものです。これによって、口を被せてずれないようになり密閉度も増します。下図のような弁当箱の蓋などがこれにあたりますね。
開閉する折りたたみ式の蓋
片側で、容器や本体と蝶番などで連結してあり、扉のように開閉する折りたたみ式のものです。ハンコケースなどがこれにあたりますね。
ねじまき式の蓋
入り口と蓋にネジ山が切ってあり、回して詰めるものです。この形式の蓋は、ガラスや金属の素材で作られることが多いですね。
折箱における蓋の種類と構造
ここまでは、一般的な蓋についての説明をしてきました。ここからは、折箱における蓋の種類と構造について触れていきます。
折箱に使用される蓋も、用途に応じて素材や形状、構造が変わってきます。順番に説明していきますね。
透明蓋
名前のとおり、透明タイプのものです。基本的にはプラスチック素材です。
蓋をしても中身がしっかりと見えるので、陳列しても中身がお客様にダイレクトに伝わりますね。
透明蓋の中でも、さらに、内部を曇りにくく加工したものがあり、「防曇蓋(ぼうどんふた)」とも呼ばれています。折箱に使われている透明蓋のほとんどは、実はこの防曇蓋だったりもするのです。
食材を入れる目的ならではの工夫ですね。では、透明蓋の種類と構造に触れていきます。
透明平蓋
透明平蓋とは、上図のような、被せた時に本体の高さとほぼ同じくらいになる平べったいタイプの蓋です。
折箱で使用される蓋の中では、最も安価なものといえるでしょう。高さがある程度決まっている食材や、本体の高さまでで盛り付けたい場合には見栄えよく見せることができるとという利点があります。
ただし、このタイプの蓋は、ただ乗せているだけであるため、何かでとめないとすぐに蓋がずれたり外れたりする点に注意が必要ですね。
透明平蓋の中でも、こちらは、蓋ずれの欠点を解消させた構造となっております。
透明蓋の角に図のような嵌合(かんごう)加工がされており、中容器の部分とパチッとはまって固定することができます。嵌合はそこまで強くないので外すのも簡単です。
こちらの蓋は透明平蓋という種類ではありますが、少しだけ高さがあります。
透明高蓋
次は、透明高蓋という種類です。
図のような、被せた時に蓋のてっぺんが本体のてっぺんよりもだいぶ高い位置にあるタイプです。
平蓋に比べると値段は少し高価とはなりますが、折箱の蓋の中では、透明蓋自体は割と安価な部類です。
用途・利用シーンとしては、海鮮丼や天丼などの食材を高く盛り付けたい場合などにおススメです。
さらにこちらの折箱は、本体も全体の高さに対して内寸の高さがだいぶ少ないことも見て取れますね。実は本体もだいぶ底上げされた作りになっており、魅せるための盛り付けを意識した構造になっていることがわかりますね。
共蓋
共蓋とは、本体と同じ材質を使用した蓋のことをいいます。折箱で使用される共蓋には様々な種類があります。順番に見ていきましょう。
共のせ蓋
名前の通り、本体に乗っかっているだけの一枚の板状のものになります。
共蓋としては、一番安価なタイプになりますね。
何かで固定しないと、すぐにずれたり外れたりする点は、透明平蓋と同じく注意が必要かもしれません。
共シャクリ蓋
シャクリ蓋とは、共のせ蓋の周りを、本体のふちの厚み分削り加工を入れたものになります。
折箱の蓋の中では、少し高価となりますが、蓋をした時の多少の見栄えの良さと多少のズレ防止が期待できます。
ただし、蓋ズレ防止も多少ですのでそこまで効果が大きいわけではなく、やはりズレないように何かで固定しておくことをおすすめします。
共カブセ蓋
共カブセ蓋とは、先述の「ふさぎ方別の蓋の種類」でご紹介した口を覆うタイプのものになります。
本体用の折箱と蓋用の折箱、2つの折箱を重ね合わせるために高価なものとなりますが、蓋ずれの心配もなく密閉性もあります。
より、高級感を演出したい場合にご使用いただくことをおススメします。
用途・利用シーンとしては、焼肉弁当やうな重弁当などにおすすめです。
その他特殊な形状の蓋
先述の「ふさぎ方別の蓋の種類」でご紹介した開閉する折りたたみ式の蓋のものが折箱にもございます。
ブック型といわれる形状で、シャクリ蓋をさらに加工して、めくって開けるようにしているのがこちらの画像の折箱となります。
用途・利用シーンとしては、精肉用などにおすすめです。
蓋の種類から見たおすすめ折箱のご紹介
これまでの解説をふまえて、折箱堂ラインナップの中から蓋から見たおススメの折箱をご紹介いたします。
透明平蓋の折箱
透明平蓋においては、その圧倒的価格の安さを追求した、シンプルな折箱をご紹介いたします。「【折箱】WP-410 杉 蓋付(20個入)」という商品です。
にぎり寿司など、食材の大きさがある程度決まっているものや、お赤飯などのごはんもののみを入れる場合には、このような透明平蓋タイプが適しているかと思います。
用途・利用シーン:お寿司、にぎり寿司、お赤飯、炊き込みご飯など
透明高蓋の折箱
透明高蓋においては、本体がより底上げされている折箱をご紹介いたします。「【折箱】6寸 新大杉 蓋付(20個入)
」という商品です。
天丼や海鮮丼など、食材を高く盛り付けたい場合には、ぜひこのような透明高蓋タイプをおススメいたします。内容量よりもより多く見せる工夫で、見栄えでお客様の目を惹きつけることが期待できますよ。
用途・利用シーン:天丼、海鮮丼、ちらし寿司、など
共カブセ蓋の折箱
共カブセ蓋においては、圧倒的な高級感を演出できる折箱をご紹介いたします。「【折箱】YB302 黒(30個入)」という商品です。
うな重や焼き肉弁当など、自慢の食材をふんだんにご使用したお弁当で、お客様に蓋を開けるときの楽しみをぜひ味わってもらいたいですね。
用途・利用シーン:高級弁当、焼き肉料理、焼き肉弁当、うなぎ料理、うな重など
折箱の蓋の種類について、まとめ
今回は、折箱の蓋の構造や特徴についてお話を進めてきましたがいかがだったでしょうか。
お弁当には必ず蓋がつきものです。高級レストランのテイクアウトでは、やはり透明蓋というよりは共カブセ蓋などの高級感あふれる蓋を選ぶことでしょう。
逆に、スーパーなどで折箱に詰めたお弁当を販売する場合においては、中身が見えることが必須なはずですから、必然的に透明蓋付の折箱を選ぶことかと思います。
このように、目的や用途、場所やグレードに応じて蓋の種類を決めていくのも、折箱の選び方の一つではないでしょうか。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです!
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