折箱と工作について

こんにちは、業務用テイクアウト容器通販サイト「折箱堂」スタッフの後藤です。

昨年からのコロナウィルス流行により、様々な企業様が大きな打撃を受けた事かと思います。弊社につきましてもこの影響で売上は激減。

いよいよ何とかしなければ！というところから、インターネットショップを立ち上げることを決め、今こうしてインターネットから皆様へ商品を提供できるところまで成長を遂げることができました。

「折箱堂」は基本的には折箱をメインに取り扱っておりますが、その他折箱を作るための材料であるPSP板を使った商品も取り扱っております。今回は「折箱と工作について」ということで、現在オンラインショップでも販売中の工作キットの製造元である、折箱製造メーカー(株)ヤサカ様の工作関連商品に焦点を当ててご紹介していきます。

折箱を使った工作キットなどの開発秘話もありますので、ぜひ最後までお読みください。

商品紹介

それでは、折箱堂で販売中の工作関連商品のご紹介をさせていただきます。お弁当容器だけではなく、工作の世界にも折箱を活用することができるんだ！という目から鱗の商品がいろいろありますよ。

PSPカット板

まず最初は、PSPカット板です。こちらは、折箱の材料であるPSPをカットし、工作に使える素材として販売中の商品です。

今現在は上記3点を販売しております。PSP板A4サイズ3枚セットです。

無地品でも手に入れにくい色のものや、レンガ柄を販売ラインナップに入れております。

折箱やさんの塗装ベース

折箱に段ボールを敷き詰めたプラモデルパーツ用の塗装ベースです。大面積なので作業効率ＵＰ(※塗装棒は同梱されておりません)

やすりスティック

PSP板に紙やすりを貼り付けたやすりスティック。簡単にカットしてお使いいただけます。400番～1200番まで豊富な番手をご用意しております。また、耐水仕様もございます。

やすりスティックは、100円均一でも販売されていることもありますが、弊社ではよりお得にお買い求めいただけます。きっと、プラモデル作りに欠かせないアイテムとなりますよ。

折箱やさんの時計工作キット

折箱と時計が合体！？こちらは工作キットとなっております。様々なアレンジをお楽しみ下さいませ。

折箱やさんの折箱工作キット

こちらも工作キットとなっております。実際にご家庭で折箱作りが簡単に体験できますよ。作った後は、学習机のお供に。小物入れとしてお使いいただけます。

今後も商品のラインナップを増やしていく予定です。

折箱の工作キットの開発秘話について

今回ご紹介しております工作関連商品は、折箱製造メーカーである株式会社ヤサカ様が作られています。こちらの工作関連商品の開発秘話について、製造元の株式会社ヤサカ様に直接お伺いしてきましたので、ぜひお読みください。

ヤサカ様も今回のコロナウィルスにより売り上げが激減してしまったそうで、この工作関連商品は、売り上げを何とか取り戻そうという想いから開発が進められたとの事でした。

こうして販売に至るまでにも様々な苦労があったそうで、お聞きした話を少しでも皆様にシェアしていく事で、この工作関連商品にご興味、関心を持って頂けたら幸いです。

ヤサカ様は「原反」といわれるPSP板の仕入れから折箱の材料加工、そして組み立てを行っており、折箱や取り扱っている資材を使って何か新しい事ができないものかと考えていたそうです。そして最初に思いついたのが、PSP板を使用したドット絵だったとの事。当時の開発商品を少し見せて頂きました。

当時の開発商品

これが今の工作関連商品販売に至る第一歩ということですね。他にも、下記のようなショーケースやクッション材(緩衝材)などを考えていたそうです。

でもやはり、現行の流れの中で実現性が難しいなぁとは感じていたようで、まずは原反(PSP板)をA4サイズ等にカットし販売することで、それをお客様が簡単に購入できるようにするところからスタートする事にしたそうです。

PSP板

PSP板は100円ショップ等でも購入できますが、ヤサカ様は100円ショップには置いていない柄などもラインナップに加えていくことで、差別化を図るようにしたとの事。で、無地品でも手に入れにくい色のものや、レンガ柄を販売ラインナップに入れたというわけですね。

加工性が良いのでカッターナイフ等で簡単にカットできますし、例えばこういった板を加工していくとパーツの組み合わせで次のようなものが作れたりもするとの事で、作ったものを見せてもらいました。

ちなみに、下の写真はレンガ柄のPSP板カット板を使って弊社スタッフで作ってみたものなんですよ。

あと、ヤサカ様にはプラモデル好きな方が数名いらっしゃるようで…そんなところからプラモデル関連のアイデア商品が誕生しているそうです。

じつはこれ、最初は「猫の爪とぎ」として開発を進めていたとの事。でも実際に猫ちゃんに使わせたらすぐに破損したとか(笑)で、「塗装ベース」にしよう！となったそうです。

やすりスティック

やすりスティックです。（画像はヤサカ様ホームページより）

このやすりスティックがどのように誕生したかも聞いてきました。実は片面がシールタイプになっているPSP板があるそうで…普段のお仕事では全く使うことがなかったようですが、この板を使って何かを考えろと任された社員がやはりプラモデル好きだったんですね(笑)で、この商品が誕生したようです。今でも絶賛愛用中だとか。

こちらはやすりスティックの使用例です。（画像はヤサカ様ホームページより）

ほどよい固さで細部のやすりがけも上手にできるとの事です。これらのアイテムは、折箱堂にて販売しております。気になった方ぜひお買い求め下さいませ～

工作キット

ここからは工作キット開発秘話です。折箱で時計………ふと思い浮かんだものをとりあえず形にしてみると、意外とそれらしくなった(笑)が誕生のきっかけとの事。

（左）こちらがその試作品第一号　　　　　（右）丸型の試作品第二号

当初は、時計なら丸型かなぁという案が出ていたので、丸型で進めていたそうです。しかし、丸型ですとパーツでの販売ができない！という壁に…やはり、「組み立てる楽しみを感じて頂きたい！」その想いが強く、今の原型となる八角形の折箱を使った時計工作キットを第一弾として進めていくことに決めたようです。なぜ八角形か…八角形は、比較的丸型にも近い！とか(笑)

さらに、デコレーションシールやマスキングテープを購入して貼り付けてみるとなかなか良い感じに仕上がったので、ぜひ「アレンジする楽しみを感じて頂きたい！」と思うように。実は、これこそが今回の時計工作キットを開発する上での真の目的である！というお話が聞けました。

工作キット第1弾は「折箱やさんの時計工作キット(8角5.1寸黒赤セット)」です。検討に検討を重ねていくとだんだんとそれらしい形になってきたとの事で、実際の中身はこんな感じです。

組立方法には相当悩まれたようで、一番大変だったのは糊だったとか。側材の断面を接着するためにはプラスチック用ボンドを使用するのですが、各自で準備するのも手間だったりすることから、何とか付属できる方向を探ったとの事。

木工用ボンドはプラスチック製の容器に入れても問題なかったのですが、プラスチック用ボンドはそのようなわけにはいかず、容器を探すのに苦労したようで…最終的に行き着いたのが、金属製のクリームケース。プラスチック用ボンドを入れて保管しておき数日たった後でも問題なく使用できたので、これで進めることにしたそうです。

実際に保管して半年くらいたったものでもちゃんと使用できるとのことですよ。

プラスチック用ボンド容器　　　　　木工用ボンド容器

折箱工作キット

折箱で時計の工作キットが作れるなら、折箱の工作キットも作れるよね…その発想が工作キット第二弾となる折箱工作キット誕生のきっかけとなったようです。どうせなら、作った後に長く使えるものがいい！ということから、引出し3段タイプのものが考案されました。

使用する糊の性質上、食材は入れられない仕様らしく、小物入れとしてのご使用を勧めております。時計工作キットでのノウハウと、比較的ヤサカ様の現行の製造スタイルに近かったため形にしやすかったとの事です。

ちなみに、株式会社ヤサカ様の方で、ユーチューブにて組立動画やアレンジ動画を作っていらっしゃいますので、ぜひそちらも見てみて下さいね。株式会社ヤサカ – YouTubeチャンネル

以上、ヤサカ様から聞いた工作関連商品開発秘話でした。

こうしてヤサカ様の工作関連商品を見ていくと、折箱を通し何らかの形で趣味や教育の分野に貢献していきたいという想いが伝わりますね。これらのアイテムも、折箱堂にて販売しております。気になった方ぜひお買い求め下さいませ～