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こんにちは、業務用のテイクアウト容器通販サイト「折箱堂」スタッフの佐藤です。

お盆が近づいてきますと、スーパーやコンビニ等の売り場でよく見かけるようになります「落雁(らくがん)」。

お墓参りに福島に帰省した際には、仏壇にお供え物として常に置かれており、冠婚葬祭の定番の和菓子のイメージが強いです。

私の小さい頃は甘いお菓子が少なかったせいか、従兄弟たちと大きな落雁を分け合って食べていた記憶がありますね。

小さい頃から甘いお供え物としてのイメージが強い「落雁」ですが、なぜ「落(らく)雁(がん)」と呼ばれているのか、いつ頃から登場したのか、実はわたしもこの記事を書くまであまり知りませんでした。

身近にあるものなのに実は色々わかっていない方も多いかもしれません。和菓子の由来には調べるほど奥深いものが多いのです。

今回は、そんな「落雁(らくがん)」について、歴史や由来等について調べてまとめてみました。また、おすすめの折箱についてもご紹介しますので、ぜひ最後までお読み頂ければ幸いです。

「落雁(らくがん)」の由来

1-1「落雁」とは?

落雁(らくがん)とは、「米粉などに水飴や砂糖を加えてこね、菓子木型にはめ、乾燥させたもの」です。

和菓子系の中でも、干菓子(ひがし)として分類されます。

干菓子は、水分が10%以下で賞味期限が長いのが特徴です。和三盆や金平糖、おこし等も干菓子に分類されます。

あんこなどの入った、饅頭(まんじゅう)、蒸し羊羹(ようかん)、水羊羹、大福等は水分が30%以上あり、生菓子(なまがし)として区分けられます。

生菓子は、賞味期限は短いですが、みずみずしさもいいですよね。

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菓子木型には、非常に堅く耐久性に優れている桜や樫(かし)の木が使われております。四季の草花や祝い事の為の鶴、亀、鯛、松竹梅などが型としてつくられました。

左右及び凹凸が逆になるように彫って制作されており、道具というより芸術品!

しかしながら、現在では菓子木型の職人は全国で一桁位しかいないそうです。現在はスチロール樹脂やシリコン製のものに移りつつあります。

1-2「落雁」の名前の由来

「落雁(らくがん)」の名前の由来ですが、諸説ありますが、室町時代、中国(明)との貿易の際、軟落甘 (なんらくかん)という菓子が伝わりました。

小麦粉・米粉を水飴や脂肪で練り固めて乾燥させたものだそうです。この軟落甘(なんらくかん)の“軟”が省略され、落甘(らくかん)と呼ばれるようになりました。

初期の落甘(らくかん)には、黒ゴマを表面に散らしていたそうで、こちらが、後陽成天皇(在位1586~1611)に献上された際、

「白山の雪より高き菓子の名は、四方の千里に落つる雁かな」いう和歌を詠われました。

黒ゴマを、雁が列をなして降りていくのに見立てたのです。この歌より落甘(らくかん)が、落雁(らくがん)と呼ばれるようになった?のではと思われます。

“落雁”の言葉の意味は「空から舞い降りる雁」でして、俳句の秋の季語だそうです。

なんだか浪漫を感じさせますね。

「落雁」の歴史

「落雁」の普及は茶道の茶菓子から

江戸時代、世の中が安定しますと、砂糖等甘味も出回るようになり、茶道の茶菓子が急速に発展いたしました。

江戸後期には、第八代将軍・德川吉宗の享保の改革の成果により、サトウキビの国産化等で砂糖が安定供給され、庶民にも甘い菓子を楽しめるようになりました。

この頃から、茶菓子としての「落雁」が広く認められるようになりました。

また、11代将軍・徳川家斉の寛政の改革(1787~1793)による菓子木型製作の奨励も大きいです。

初期の落雁は、竹の筒を用いて作られていましたが、この頃から木型が登場し、大量生産が可能になると共に、様々な形の型が作られるようになりました。

この進歩により落雁は、後に、和菓子の日本三大銘菓としても君臨する事になったのです。

また、紀州藩主徳川治宝(1771~1852)は、縦30×横40㎝もの大形の落雁に紀州の名所を絵画的に創作させ、落雁(菓子木型)を美術工芸品にまで昇華させました。

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なぜ落雁がお盆のお供え物に?

お盆のお供えと言えば「落雁」のイメージが定着していますが、どういった由来があるのでしょうか?

由来としては目連(もくれん)尊者のお盆のお話しがあります。私もお寺さんにて、このお話しを聞いたことがありますが、要約しますと、

「お釈迦様のおられた時代の話です。弟子の目連尊者は、自分の亡くなった母親(お寺の法話ではご両親)が天国で幸せに過ごしているか、天眼という神通力で会いに行くことにしました。

なんと、目連の母親は天国ではなく地獄におり、飢えや渇きに苦しんでいたのです。

水は煮えたぎり、食事は火と化す焦熱地獄。その姿を見た目連は、母親を救いたいとお釈迦様に教えを請い、自分の母親だけでなく、恵まれない人や修行僧に百味飲食(ひゃくみのおんじき)を施したのです。

この行いにより、目連の母親を救うことができました。

百味飲食(ひゃくみのおんじき)とは、美味しい食べ物、特に“甘いもの”果物等を「施し(施餓鬼)をして、餓鬼道に堕ちた者を救うため」つまり母だけでなく、多くの者に食べ物を施す修行なのですが、実はこの話が「落雁」を供える風習とされています。

果物は日持ちしませんので果物の形をした砂糖菓子を供えるようになり、さらに極楽浄土を表す花として「蓮」の形が浸透しました。

「蓮」の他には、邪気を払う力をもつ霊草、仏花として「菊」の花の形の落雁も多いですね。

引き出物としての「落雁」

日中戦争、太平洋戦争の時代、貴重な砂糖でできた「落雁」は、兵隊として出征する方に戦意高揚を目的とした引き出物として出されることも多かったそうです。

引き出物の落雁には、「出征」や「武運長久」等の文字が書かれていたそうです。戦地で亡くなった伯父も頂いたかもしれませんが、今となっては確認するすべもありません。

ただ想像するに、保存が効く落雁で飢えをしのいだ兵士や家族の方もおられたかもしれませんね。

また、戦後、昭和40年代・冷蔵庫が普及するまでは、冠婚葬祭には鯛などの“生もの”の代用に、落雁が引き出物として数多く使われていたそうです。

冠婚葬祭の引き出物としての落雁は、かなり大きなものもあったそうで、私の小さい頃、従兄弟たちと落雁を分け合った記憶も成程と思いました。

現代では保存技術が進化し、生ものも美味しく頂ける様になると、落雁も小型化し、お盆の時期以外ではスーパーの茶菓子コーナーにひっそり佇んでいますね。

いろんな時の流れに、落雁が寄り添っている感じがします。

「落雁」にお薦めの折箱

お供え物や引き出物として代表的な「落雁(らくがん)」ですが、和菓子としても美味しくいただけます。

お茶の席等で落雁をより引き立てるために、折箱を使って頂ければ、より高級感を演出できると思います。

お勧めの商品は、こちらの折箱です。

【売り切り商品】折箱 引出し3段折 外箱黒 中箱杉(4セット入)

売り切り商品の為、箱1個の単価が50%オフになっており、4セット入りでの販売です。

ちょっとしたイベント用、行事用にも対応できるかと思います。いつもとは違う特別感を演出するのに最適なアイテムになるかもしれませんね。

他にも、商品カテゴリーにて「和菓子の折箱」を設けております。こちらも参照していただければ幸いです。

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「落雁(らくがん)」の由来とおすすめのテイクアウト容器のご紹介、まとめ

ここまで「落雁(らくがん)」の由来、歴史や特徴、おすすめのテイクアウト容器の折箱についてまとめてみました。

お供え物としてのイメージが強い「落雁」ですが、実は茶菓子として広まり、天皇や徳川家にも愛され、庶民にも冠婚葬祭には鯛などの“生もの”の代用として重宝されてきました。

最近では、モダンな形の落雁も登場し、お土産物としても進化してきているそうです。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです!

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